IFME、レイクタウンmoriに関東最大級の直営店 「計測」を軸に家族需要を取り込む
子ども靴ブランドIFMEは、丸紅コンシューマーブランズ株式会社として、2026年3月19日にイオンレイクタウンmori(3階)へ直営店「IFMEイオンレイクタウンmori店」を開業する。売場は約25坪で、ファーストからジュニアまでを揃え、専門機器による足の計測サービスと、靴選びを記録できるフォトスポットを設けると発表した。直営店として「関東エリア最大級」をうたう点からも、単発の出店というより、直営モデルの拡張を明確に意識した一手といえる。
IFMEは2000年にデビューし、子どもの足の健やかな成長をコンセプトに、早稲田大学の研究室と産学共同で研究開発を続けているとされる。今回の店舗づくりで「計測」や「学び」を前面に出すのは、単に商品を並べるのではなく、サイズ不安を解消する工程そのものを価値化し、購入の納得度を上げる狙いがある可能性が高い。
直営の歩みを振り返ると、2020年に“ブランド初”の直営店として有明ガーデンへ出店し、店頭での体験提案(親子で楽しむ空間づくり、学びの場づくり)を打ち出していた。今回の約25坪は、その時の店舗面積(13.6坪)を大きく上回る規模であり、直営店を「売る場所」から「体験と相談の場」へ寄せる方針を、より広い商圏で再現しようとしているように見える。
背景として、運営会社が2024年に社名を変更し、フットウェア以外も含めた消費者向け商材の拡大やブランドポートフォリオ拡大を掲げている点は押さえておきたい。直営店を大箱モールへ投入する動きは、ブランドを“卸中心の棚”だけに置かず、体験・接客・データ取得(計測)を含めて価値を再編集する局面に入ったことを示す可能性がある。一方で、過去にはスマートフォンで足サイズを測るアプリを提供していたが、2023年5月22日でサービス終了としており、在宅計測より店頭計測へ重心を戻した形にも読める。
出店先のイオンレイクタウンは、3館で700以上の専門店を備える国内最大級のモールで、目的来館の“理由”をどれだけ増やせるかが強みになりやすい。moriの3階では子ども靴の取扱いや関連店の存在も示されており、買い回りの選択肢は少なくない。そこでIFMEが「正しいサイズが分からない」という悩みを入口に、計測を来店目的へ転換できるかが、テナントとしての差別化になる。
周辺商圏は、車移動圏にららぽーと新三郷(約180店舗)などの大型商業があり、さらにイオンモール浦和美園も総賃貸面積や駐車台数を公開している。選択肢過多になり得る環境では、同じ「子ども靴」でも価格や品揃えだけで競うと埋没しやすく、計測・フィッティング・記念性を束ねた“用事化”が効いてくると考えられる。施設側にとっては、家族単位の滞在理由を増やしつつ、混雑がフロア体験を損なわないよう待機・導線を設計できるかが、導入効果を左右する。
開業後に見るべきなのは、計測の利用が購買へどう結び付くか、ピーク時の待機が通行や近接店舗の回遊を阻害しないか、そして成長に伴う買い替え需要を“定期的に測りに行く”習慣へ転換できるか、という三点になる。これらが成立すれば、巨大モールにおけるキッズ領域で、物販に体験価値を上乗せして来店頻度を引き上げるモデルとして、他の大型施設でも導入検討が進む可能性がある。以下、丸紅コンシューマーブランズ株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗名:IFME イオンレイクタウンmori店
所在地:イオンレイクタウンmori 3階(埼玉県越谷市レイクタウン3丁目1番地1)
オープン日:2026年3月19日(木)
営業時間:10:00~21:00 ※施設に準ずる





