@cosmeが名古屋初の旗艦店を開業へ、タカシマヤ ゲートタワーモールに東海最大級の美容編集拠点
東海地方の商業集積地である名古屋駅エリアに、新たなビューティマーケットの中核が誕生する。株式会社アイスタイルの連結子会社である株式会社アイスタイルリテールは、同社が展開する旗艦型店舗「@cosme NAGOYA」を2025年6月19日、名古屋駅直結のタカシマヤ ゲートタワーモール5階にオープンする。東京・大阪に続く3都市目の出店であり、名古屋圏では初のフラッグシップとなる。
売場面積は約810㎡、取り扱いブランドは500超と、東海エリアでは最大級のスケールを誇る。なかでも注目すべきは、国内のコスメセレクトショップとして初導入となる「グッチ ビューティ」を筆頭に、ディオール、イヴ・サンローラン、SUQQU、fwee、花西子(フローラシス)など、百貨店系からプチプラ、韓国・中国ブランドに至るまで、流通チャネルを超えて集積された編集力である。
今回の出店では、従来型の接客販売に頼らず、セルフ試用・ランキング形式・トレンド発信型といった非直線的な購買導線に対応。特に、カウンセリング希望者にはスタッフ対応も用意される一方、1人でじっくり選べる自由度の高い導線は、若年層や男性、ビューティ初心者にも開かれた環境を提供する。
加えて、@cosme独自の「ベストコスメアワードストリート」や、アプリと連動した「カプセルコスメ」、高価格帯商品の試用需要に対応する「ミニコスメコーナー」など、体験と情報が融合する売場設計が特徴となる。単なる売場の集合体ではなく、購買前後の情報探索行動を売場内で完結させる構造が評価されるポイントだ。
また、タカシマヤとの連携にも注目が集まる。ジェイアール名古屋タカシマヤは本館とゲートタワーモールの2館体制で運営されており、今回の@cosme NAGOYAの導入によって施設全体の回遊性と来館者の幅が一層拡大することが見込まれている。ジェイアール東海髙島屋側も、既存顧客との親和性の高さとともに、未開拓層の獲得効果に期待を寄せている。
化粧品業界においては、ブランドごとの販売チャネルや価格帯による分断が根強く存在してきたが、@cosmeはそれらの壁を越え、「自由に出会い、比較し、試し、納得して購入する」という現代の消費行動に即した売場構造を提供してきた。今回の名古屋出店により、東名阪三大都市に旗艦店を揃えた同社は、プラットフォームとしてのコスメ小売をさらに拡張していく構えである。
ターミナル商業施設におけるビューティ業態の再定義ともいえる本件は、名古屋駅再開発の進展と共に、同エリアの商業戦略においても重要な一手として位置づけられる。以下、株式会社アイスタイルのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店舗名:@cosme NAGOYA
オープン日 :2025年6月19日
所 在 地:愛知県名古屋市中村区名駅1-1-3 タカシマヤ ゲートタワーモール 5F
売場面積:約810㎡ /約 245坪
展開ブランド:約500ブランド
@cosme NAGOYA: https://www.cosme.net/store/flagship/nagoya/