Champion、成田空港内に直営店をオープン インバウンド回復を見据えたグローバル戦略拠点に
オーセンティックなアメリカンアスレチックウェアブランドとして100年以上の歴史を誇る「Champion(チャンピオン)」が、2025年3月28日、日本の空の玄関口・成田国際空港内に新たな直営店を開業する。展開場所は第1ターミナルの中央ビル新館4階。出国前のショッピングエリアに位置し、国内外の旅行者に向けたグローバル対応型店舗として注目される。
成田空港は、年間4,000万人超の旅客数を誇る日本最大級の国際空港であり、コロナ禍を経てインバウンド需要が急速に回復する中、商業施設の再整備・再編が進んでいる。中でも第1ターミナルは航空連合「スターアライアンス」系の主要航空会社が集中し、欧米・アジア双方へのアクセスが良好な商業ポテンシャルの高いゾーンだ。この成田空港における直営店の出店は、国内外の幅広い顧客に向けてChampionのブランド価値を伝える戦略的展開と位置づけられる。
店舗では、チャンピオンを象徴する縫製技術「REVERSE WEAVE®(リバースウィーブ®)」を用いたスウェットアイテムをはじめ、アクティブシーンや日常使いに対応するデイリーウェア、女性向けカジュアルやレジャーシーンに適したフットウェアなど、豊富なラインナップを取り揃える。また、空港内直営店ならではの取り組みとして、限定Tシャツやカスタムワッペンサービスを導入。中でも注目されるのが、Tシャツやパーカに刺繍やワッペンを施すカスタマイズ機能であり、旅の記念や日本での限定体験を重視するインバウンド需要との親和性が高い。
限定Tシャツには、胸元にスクリプトロゴと「NRT」の空港コード、背面には搭乗券をモチーフとしたアートワークが施されており、ユニークな空港立地を象徴するデザインに仕上がっている。使用する素材も環境に配慮したサステナブルなアメリカ綿と植物由来レーヨンの混紡糸を用いるなど、グローバルブランドとしてのサステナビリティ意識も反映されている。
さらに、一定金額以上の購入でプレゼントされるノベルティには、日本文化の象徴である「升(ます)」が採用されており、海外観光客に向けた“和”の演出が施されている。店内空間にも、木目調のラーチ材や提灯を用いた内装が施され、空港の中でも特に“日本らしさ”を感じられる設えとなっている点は、他のテナントとの差別化にも繋がっている。
Championは、1919年にニューヨーク州ロチェスターで誕生し、「ザ・キング・オブ・スウェットシャツ」として世界的に知られるブランドである。伝統的なクラフトマンシップと現代的なトレンド感を融合させた製品は、多世代かつユニセックスに支持を広げており、特にカスタマイズや限定品といった価値提案はインバウンド市場において強い競争力を持つ。
今回の成田空港店は、単なる物販店舗にとどまらず、ブランド体験の提供拠点としての機能を担う。空港という国際的な交通結節点において、観光客・ビジネス渡航者・帰国者といった多様な顧客に対応する店舗設計と商品構成は、今後の空港型商業施設の在り方を考える上でも一つのモデルケースとなり得るだろう。以下、ヘインズブランズジャパン株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
店名:チャンピオン 成田空港店
店舗面積:46.30㎡(14坪)
オープン日:2025年3月28日(金)
住所:〒286-0111 千葉県成田市三里塚御料牧場1-1 成田国際空港第1ターミナルビル 中央ビル新館4F
電話番号:0476-32-7540
営業時間:08:00~20:00