ATOMicaとイオンモール、大分オーパに地域共創型コワーキングを常設 2026年2月開設へ
ソーシャルコワーキング事業を展開する株式会社ATOMicaは、イオンモール株式会社と協働し、2026年2月に大分県大分市の商業施設「大分オーパ」内へ、地域共創型コワーキングオフィス「大分オーパ まちのコワークpowered by ATOMica」を開設する。両社にとって初の常設協業拠点となる点が特徴で、商業施設運営に「地域課題に向き合う拠点機能」を組み込む取り組みとして注目される。
イオンモールは2030年ビジョンとして「イオンモールは、地域共創業へ」を掲げ、商業施設にとどまらず、自治体や他業種企業など同じ志を持つパートナーと協力し、地域の課題を解決しながら持続可能な地域の未来につながる営みを共創することを目指している。今回の拠点は、この方針を施設内で具体化するモデルケースとして位置付けられる。
開設の背景として、発表では大分の産業構造と人口動態に触れている。大分は製造業を中心に多くの産業が集積し、温泉や自然環境、食など観光資源も豊富である一方、都市圏への人口流出が続く。大分県人口ビジョンによれば、2022年から2024年の3年間で東京圏に3,000人超、福岡県に3,500人超が転出し、各年の転出数も増加傾向にある。転出の増加を抑え、県外へ出た人材のUターンを促進するには、地域の魅力を磨き、それを県内外へ発信する取り組みが不可欠だという問題意識が示された。
こうした課題認識のもと、新拠点は地域の人々が起業や新規事業に挑戦できる環境を整備し、新たな産業の創出を目指す拠点として設計される。運営面では、ATOMicaが全国の複数拠点で培ってきた「人と人をつなぐ場づくり」の知見と、イオンモールの商業施設運営力を掛け合わせ、「地域を磨き、発信する拠点づくり」を狙うとしている。取組例として、コミュニティマネージャーの常駐と地域交流イベントの開催、将来の開業を見据えた学びの場としてのチャレンジショップや、事業を始める人・始めたばかりの人が相談やつながりを得られるチャレンジオフィスの設置、さらに国内外の商業施設や顧客接点を活用した地域魅力の発信イベントの実施が挙げられている。
両社の連携は、2024年にATOMicaがイオンモールのCVCファンド「Life Design Fund」から出資を受けたことを背景に、社内研修や各地でのプログラム開催などを通じて地域に根ざした共創モデルの構築を進めてきた経緯がある。今回の常設拠点化は、その協働をさらに深める節目とされ、今後は全国のイオンモール内で同様の取り組みを展開していく予定だという。商業施設が、物販・飲食の集積に加え、挑戦や学び、関係性を生む“地域のハブ”として機能を拡張できるか。今回のモデルが、施設運営の新たな選択肢としてどのように横展開されるかが、次の焦点となる。以下、株式会社ATOMicaのプレスリリースから画像とプロジェクト概要を引用。
■プロジェクト概要
名称:大分オーパ まちのコワークpowered by ATOMica
開設日:2026年2月
所在地 :大分オーパ 3F(大分県大分市中央町1-2-17)
面積 :約400㎡




