ànukeがタカシマヤ ゲートタワーモールに名古屋初出店、都市型女性層に向けた新たなリアル接点
LIFE’s Inc.が展開するウィメンズブランド〈ànuke(アンヌーク)〉が、2025年9月6日、名古屋エリア初となる直営2号店を「タカシマヤ ゲートタワーモール」3階にオープンする。デザイナーの船曳ひろみ氏が立ち上げた同ブランドは、2024年に代官山で旗艦店を構え、EC中心のD2C展開からリアル接点の拡大へと舵を切ってきた。
今回出店するタカシマヤ ゲートタワーモールは、JR名古屋駅直結の都市型商業施設であり、東海エリア最大級の集客力を誇る商業ゾーンの一角に位置する。BEAMSやUNITED ARROWS、IÉNA、CLANEなど、感度の高い女性層を中心に据えたブランドが集積しており、購買だけでなくライフスタイル提案を重視するMDが特徴である。そうした文脈において、ànukeの出店は施設側のテナント構成に“文化的深度”を加える存在として注目される。
ブランド名には「飾らない」を意味する“anu”と、「抜け感」を表す“nuke”の言葉を掛け合わせた意味が込められており、“日常に寄り添い、纏う人が前向きに生活できる服”をコンセプトに、快適性と品のある佇まいを両立するプロダクトを展開している。都市部に暮らす20〜40代の女性層を中心に支持を集めており、素材やシルエットにこだわったアイテム群は、同施設内のCLANEやENFÖLD、UNITED TOKYOなどと並び、感性主導型のブランドとして競合・共存する立ち位置となる。
今回の名古屋店では、空間全体でブランド世界観を体感できる内装構成となっており、オープン時には店舗限定のカラーや型を含むアイテムを展開する。代官山での1号店に続く2号店というポジションは、都市型感度層へのリーチ強化とともに、ブランドの認知浸透に向けた中長期的なリアルチャネル戦略の一環ともいえる。
デザイナー主導の小規模ブランドが、駅直結型の大規模商業施設に出店する動きは、近年都市部で徐々に増加している。CLANE、ETRÉ TOKYO、nowosなどが代表例であり、単に商品の購入機会を提供するのではなく、デザイナーの思想や価値観に触れる場としてリアル店舗を位置づけている点が共通する。商業施設側もまた、こうしたブランドを通じて“先物買い”的に新興勢力を取り込み、施設の更新性や話題性を担保しようとする意図がある。
ànukeの今回の出店も、そうした相互補完的な関係性の中で実現されたものであり、施設全体のMD刷新、都市型女性層の感性喚起、新しいファン層の掘り起こしといった多様な側面から注目を集めている。以下、株式会社LIFE’sのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【SHOP INFORMATION】
ànuke タカシマヤ ゲートタワーモール店
所在地 :愛知県名古屋市中村区名駅1丁目1−3 タカシマヤ ゲートタワーモール 3F
オープン日:2025年9月6日(土)
営業時間 :10:00~21:00(施設に準ずる)