ANATOMICAがNEWoMan横浜に出店 フレンチヴィンテージの旗手が神奈川に拠点拡大
フランス・パリ発のブランド〈ANATOMICA(アナトミカ)〉が、2025年9月18日にNEWoMan横浜に新店舗を開設する。日本での展開を担う株式会社サーティーファイブサマーズは、これまで東京・大阪・京都など都市型商業施設を中心に出店を進めてきたが、首都圏西部を代表する横浜駅直結施設での拠点開設により、さらなる顧客層の拡大を図る。
ANATOMICAは人体の構造に基づいた立体的なパターンメイキングを核とし、フレンチヴィンテージやミリタリーのアーカイブを現代に再解釈することで支持を得てきたブランドである。高い縫製技術と「永く着られる服作り」によって熱心なファン層を抱え、既存店舗でもリピーターの比率が高い。今回の横浜出店により、神奈川県内のみならず東京西南部からのアクセスも見込まれる。
出店地となるNEWoMan横浜は、JR東日本グループのルミネが運営し、開業以来トレンド志向・感度の高いファッションブランドを誘致してきた。横浜駅は1日約200万人以上が利用する国内有数のターミナルであり、横浜市は日本最大の「市」として約380万人の人口を抱える。さらに都内勤務の富裕層やインバウンド需要も交錯する市場環境を背景に、施設は高感度層の買い回り拠点として成長を続けている。ANATOMICAにとっても、ブランドの世界観を横浜で発信することで、新規顧客層の獲得と認知の広がりが期待される。
競合環境としては、同じくヴィンテージやクラシックを再構築するブランドとしてラルフローレンの「RRL」、エンジニアド ガーメンツ、ニジェル・ケーボンなどが挙げられる。横浜駅周辺にはそごう横浜や高島屋横浜店、ジョイナスなど大型商業施設が集積し、カジュアルからラグジュアリーまで幅広いゾーンが形成されているが、ANATOMICAはフレンチ文化と独自のアナトミカルなパターンという差別化要素を持つことで、他ブランドと明確な棲み分けを図る。
店舗は「フロリダブルー」を基調とした空間デザインを導入し、ブランドの歴史や哲学を体感できる構成とする。定番コレクションを中心に展開しながら、今後は店舗独自のイベントや限定アイテムの投入も予定されている。顧客にとっては単なる購買の場にとどまらず、ブランドコミュニティに触れる拠点となることを意図している。
今回の横浜出店は、サーティーファイブサマーズが国内でANATOMICAを一層浸透させるうえで戦略的な意味を持つ。東京・関西に続き、首都圏西部のハブである横浜で存在感を高めることで、ブランドの全国展開における重要な布石となりそうだ。以下、株式会社サーティーファイブサマーズのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗名:ANATOMICA NEWoMan 横浜店
所在地:〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸1丁目1-1 4F
電話番号:080-4183-6856アクセス:横浜駅直結
オープン日:2025年9月18日(木)
営業時間:月–金 11:00〜20:00 / 土日 10:00〜20:00
定休日:不定休