極楽湯、「INSPA横浜」内に新店舗「RAKU SPA BAY 横浜」を12月5日オープン 入館料大幅値下げで顧客獲得狙う
極楽湯は、神奈川県横浜市の「INSPA横浜」内に新たな直営店「RAKU SPA BAY 横浜」を12月5日にオープンする。本店舗は、同社の事業再生戦略における重要な施設として位置づけられ、従来の温浴施設の概念を大きく転換する意欲的な取り組みとなっている。
約735坪の広大な施設内には、天然温泉を中心に、岩盤浴や広々とした休憩エリアを設置。特に注目すべきは、大人の平日入館料を従来の2,750円から1,540円へと大幅に値下げした点だ。この戦略的な料金設定は、顧客層の拡大と利用頻度の向上を狙ったものと分析できる。
温泉は、深度約1,500メートルから湧出するナトリウム塩化物強塩泉を採用。保湿効果が高く、湯冷めしにくい特性を持ち、「美人の湯」と呼ばれる泉質となっている。みなとみらいの夜景を一望できる湯船は、単なる温浴施設を超えた体験価値を提供する。
飲食面でも工夫を凝らし、「BAYSIDE Dining 楽」では韓国メニューや洋食、揚げ物などを用意。4階の「Terrace & Cafe BARAKU」では、海とみなとみらいを眺めながらサウナカレーやハンバーガーを楽しめる。これらの付加価値により、温浴施設の枠を超えた複合的な顧客体験を実現している。
入館料金の大幅な見直しは、同社の財務改善戦略とも連動している。2023年3月期に債務超過を解消し、事業再生への取り組みが実を結びつつある中、本店舗は新たな収益モデルの可能性を示唆する戦略的な出店と言えるだろう。
アクセス面でも優位性が高く、駐車場約200台を完備するなど、利便性を重視した施設設計となっている。今後の温浴業界における新たなビジネスモデルとして、業界関係者の注目を集めることは間違いない。
営業時間は10時から23時まで(最終受付22時)、利用対象は小学生以上となっている。新たな顧客体験と戦略的な料金設定により、極楽湯の事業再生と成長戦略の重要な一手として、今後の展開が期待される。以下、株式会社極楽湯のプレスリリースから画像を引用。