川崎市富士見公園に初のドッグラン併設型トリミングサロン誕生 Park-PFI活用で新たなビジネスモデル確立へ
川崎市の富士見公園において、株式会社AHB(本社:東京都江東区)が運営するドッグラン併設型トリミングサロン「ペットプラストリミングサロン富士見公園店」が10月18日にオープンした。同社にとって初のドッグラン併設型店舗となる。
富士見公園は、川崎フロンターレの本拠地として知られ、富士見パークマネジメント株式会社と川崎市の契約により、2022年12月からPFI方式と公募設置管理制度(P-PFI制度)を併用した再編整備事業が進められている。同公園は、スポーツ・文化・レクリエーション活動の拠点として位置づけられており、本年10月と来年3月に開催される「全国都市緑化かわさきフェア」のコア会場の一つとして、地域活性化の中核を担っている。
株式会社AHBは、全国で166店舗のペットショップやトリミングサロンを展開する企業で、2019年から川崎フロンターレとパートナー契約を結び、公園内での適切なペット管理の啓発活動を展開してきた。具体的には、ノーリードや極端に長いロングリードの使用、糞の放置などのマナー違反行為の防止に向けた取り組みを実施。また、「All Forワンッ!! DAY 2 Supported by 川崎フロンターレ」を過去2回開催し、マナー講習会やペット用品の販売、特設ドッグランの提供、ドッグヨガの実践などを通じて、地域のペットマナー向上とQOL向上に貢献してきた実績を持つ。
今回の出店は、フロンティアコンストラクションズ&パートナーズ株式会社の協力のもと、Park-PFI制度を活用して実現。同施設では、専門スタッフによるトリミングサービスの提供に加え、ドッグランの運営管理やペット用品の販売を行う。特に、ドッグランの設置により、公園内での放し飼いによる事故防止や、一般利用者との共生を図る狙いがある。
株式会社AHBでは、今回のPark-PFI制度を活用した出店経験を基に、今後、他の地方自治体におけるPFI事業のサポートも視野に入れており、公園施設における新たなビジネスモデルの構築を目指している。