有隣堂、湘南台に旗艦店を展開 地域共創型の新たな書店モデルを確立
書店チェーン大手の株式会社有隣堂は、湘南台ウエストプラザに展開している仮店舗(売場面積約40坪)を増床し、11月22日に約130坪規模の新店舗としてグランドオープンする。新店舗は「憩いと刺激を提供する地域の拠点となる」をコンセプトに掲げ、地域共創型の新たな書店モデルの確立を目指す。
注目すべき点は、店舗開発段階から地域住民の声を積極的に取り入れた点だ。本年8月に4日間にわたって開催された「湘南台まち会議」では、約80人の地域住民が参加し、約1,100件もの意見が集められた。この取り組みを通じて、30~50代の子育て世代を中心とした地域ニーズが明確になり、それらを店舗設計に反映させている。
店舗構成の特徴として、地域との共創スペース「湘南台colors」を設置。地域住民と協働で湘南台の魅力を発信するコーナーとして、藤沢マイスターによる地域セレクト商品や、地元学生によるプロデュース棚などを展開する。また、地域住民やスタッフが「図書委員」として選書する「湘南台ライブラリ」も設置され、独自性の高い品揃えを実現する。
売場は「暮らす」「育む」「読む」「楽しむ」「使う」の5つのゾーンで構成。特に子育て世代や学生層のニーズに応える品揃えを強化し、サスティナビリティをテーマにした書籍コーナーも展開する。文具・雑貨ゾーンではギフト需要に対応する商品を取り揃える。
店舗運営面では、有隣堂で2店舗目となるセルフレジを導入。現金と電子決済の両方に対応し、顧客の利便性向上を図る。これは、たまプラーザテラス店に次ぐ導入となる。
有隣堂の新たな取り組みは、従来の書店の枠を超え、地域コミュニティの核となることを目指している。住民参加型の店舗開発から運営まで、一貫して地域との共創を重視する姿勢は、今後の書店業界における新たなモデルケースとなる可能性を秘めている。以下、株式会社有隣堂のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗概要
- 名 称 :有隣堂 湘南台ウエストプラザ店
- グランドオープン日 :2024年11月22日(金)
- 住 所 :〒252-0804 神奈川県藤沢市湘南台2-5-11 湘南台ウエストプラザ1番地2階
- 最寄り駅 :湘南台駅(小田急江ノ島線、相鉄いずみ野線、横浜市営地下鉄ブルーライン)
- 取扱品目:書籍・文具・雑貨
- 営業時間:10:00~21:00
- 売場面積:約130坪(429.752㎡) 書籍:約95坪(314.05㎡)文具・雑貨:約35坪(115.702㎡)
- 店舗情報:https://www.yurindo.co.jp/store/shonandai/