インポートセレクトショップ「Jalana」が上野以外の東京エリアに初進出、下北沢に新店舗をオープン
トランス・グローバル株式会社が展開するインポートセレクトショップ「Jalana(ジャラーナ)」が、2024年9月1日に下北沢に新店舗をオープンする。これまで上野エリアを中心に展開してきたJalanaにとって、上野以外の東京エリアへの出店は初めての試みとなる。
Jalanaは、アメリカやヨーロッパの定番ファッションアイテムを中心に、現地でしか入手できないローカルアイテムを独自の視点でセレクトすることで知られている。新たにオープンする下北沢店では、上野店と同様に、ワークパンツ、カバーオール、レザージャケット、スウェットなど、秋のカジュアルファッションに欠かせないアイテムを豊富に取り揃える。
今回の下北沢店オープンで注目すべきは、下北沢店限定アイテムの展開だ。その一つが、「ONEITA by Jalana」の当店別注ガーメントダイTシャツである。アメリカンヴィンテージの雰囲気を醸し出す「ONEITA(オニータ)」とのコラボレーションによるこのTシャツは、ペールイエローとシャドーブラックの2色展開で、ヴィンテージのようなフェード感が特徴だ。コットン100%、6.2オンスの程よい肉厚ボディは、耐久性と快適な着心地を両立している。さらに、首元のタグ下にはJalanaロゴが施されており、Jalana独自のオリジナルアイテムとなっている。
もう一つの注目アイテムは、「Felys × Jalana CUSTOM」の501リメイクジーンズだ。関東を中心に期間限定ショップを展開するヴィンテージショップ「Felys(フェリス)」とのコラボレーションによるこのジーンズは、501ホワイトジーンズをベースに、ランダムなペイントと着物の生地をサイドラインに施したユニークなデザインが特徴だ。パッチ部分にはFelysロゴの布パッチ、腰部分にはJalana CUSTOMタグが付けられており、世界に1本だけの個性的なジーンズとなっている。
Jalanaの下北沢進出は、上野を拠点とする老舗アメカジショップが、新たな商圏開拓に乗り出したことを示している。下北沢という若者文化の発信地に出店することで、Jalanaのブランド認知度向上と顧客層の拡大が期待される。また、下北沢店限定アイテムの展開は、既存顧客の来店動機を高めるとともに、新規顧客の獲得にも寄与すると考えられる。
商業施設業界にとって、この動きは既存ブランドの新規エリア進出の好例として注目に値する。特に、地域性を考慮した限定アイテムの展開や、他ブランドとのコラボレーションによる独自商品の開発は、新店舗の差別化戦略として参考になるだろう。
さらに、Jalanaの取り組みは、実店舗の重要性を再確認させる動きとも言える。オンラインショッピングが普及する中、実際に商品を手に取り、試着できる実店舗の価値は依然として高い。特に、ヴィンテージ感やフェード感といった、画面越しでは伝わりにくい商品の魅力を直接顧客に伝える上で、実店舗は重要な役割を果たす。
また、この出店は、コロナ禍を経て変化した消費者行動にも対応していると言える。地元志向が高まる中、上野以外のエリアに出店することで、新たな顧客層へのアプローチを図っている。同時に、限定アイテムの展開は、商品の希少性と独自性を重視する現代の消費者ニーズに合致している。
Jalanaの下北沢店オープンは、単なる店舗数の拡大ではなく、ブランドの新たな挑戦と成長の象徴と言えるだろう。上野で培ったブランド力と商品選定の目利き力を活かしつつ、新たな地域特性に合わせた戦略を展開することで、ブランドの進化を図っている。この取り組みが成功すれば、他の商業施設やアパレルブランドにとっても、新たな出店戦略のモデルケースとなる可能性がある。
今後、Jalanaの下北沢店がどのような成果を上げ、どのように発展していくのか、そしてそれが商業施設業界全体にどのような影響を与えるのか、業界関係者の注目が集まっている。以下、トランス・グローバル株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
新店概要
【Jalana下北沢店 概要】
店名:Jalana 下北沢店
オープン日:2024年9月1日(日)
住所:〒155-0031東京都世田谷区北沢 2-13-3 下北MKビル 101号室
営業時間:11:00-19:00