台湾三井不動産、初の2業態複合型商業施設を11月オープン
三井不動産株式会社は、台湾新北市林口区で展開する「三井アウトレットパーク 台湾林口」の第2期増床計画「Ⅱ館」を2024年11月14日にグランドオープンすることを発表した。これにより、既存の「Ⅰ館」と合わせて約300店舗規模の大型商業施設となり、台湾三井不動産初の2業態複合型商業施設として生まれ変わる。
Ⅱ館の開業により、新たに約100店舗が加わり、アウトレット店舗の拡充だけでなく、大型ブランド専門店や飲食店の充実も図られる。これにより、広域からのレジャー目的の来館者だけでなく、近隣住民の日常的なニーズにも応える複合的な商業空間を実現する。
立地面では、台北市中心部から車で約30分、桃園国際空港から車で約20分という好立地に位置し、MRT「林口」駅からも徒歩5分と交通の利便性が高い。また、車で30分圏内に約670万人、60分圏内に約1,020万人という豊かな商圏人口を有している。
Ⅱ館では4つのテーマを設定し、施設の魅力向上を図っている。第一に、近隣住民の日常ニーズに応える大型ブランド専門店の集積。第二に、親子で楽しめるファミリー向け物販・エンターテインメント施設の充実。第三に、アウトレット店舗の拡充と人気ブランドの移転・拡大リニューアル。第四に、フードコート・レストランゾーンの増設による多彩な飲食店ラインナップの実現である。
施設設計面では、Ⅰ館とⅡ館を結ぶ連絡ブリッジを設置し、全天候型の快適な回遊空間を実現。また、Ⅱ館中央には特徴的なアーチ型吹抜け空間を設け、各種イベントの開催を予定している。
サステナビリティへの取り組みも重視しており、施設の省エネルギー化やCO2排出量削減を目指す各種施策を実施。台湾の建築物環境性能評価認定制度「緑建築」でシルバー級の取得を予定している。さらに、ファミリー向けの設備充実や地域貢献活動の継続など、地域との共生を進める取り組みも行っている。
三井不動産グループは、「GROUP MATERIALITY」として6つの重点課題を掲げ、サステナビリティへの貢献を目指している。今回の「三井アウトレットパーク 台湾林口 Ⅱ館」の開業は、これらの方針に沿った海外事業の深化と進化の一環として位置付けられている。
本プロジェクトは、三井不動産が台湾で展開する13の事業の一つであり、同社の海外事業戦略における重要な位置を占めている。今後も台湾での事業拡大を図りつつ、地域の持続的な発展に貢献していく姿勢を示している。以下、三井不動産株式会社のプレスリリースから画像と施設概要を引用。
【物件概要】
所在地:新北市林口区文化二路一段123号
交通アクセス:
台北市中心部から車で約30分
桃園国際空港から車で約20分
MRT「林口」駅から徒歩5分
事業主体:
Ⅰ館
三新奧特萊斯股份有限公司
(事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司70%
遠雄建設事業股份有限公司 30%)
Ⅱ館
三新二奧特萊斯股份有限公司
(事業シェア:台湾三井不動産股份有限公司100%)
設計会社:三大聯合建築師事務所
環境デザイン:ノンスケール株式会社
施工会社:大成建設株式会社(日商華大成営造工程股份有限公司台湾分公司)
事業形態:アウトレットモールを含めた複合商業施設
敷地面積:Ⅰ館 約67,300㎡/Ⅱ館 約27,900㎡/Ⅰ館+Ⅱ館 合計 約95,300㎡
延床面積:Ⅰ館 約140,600㎡/Ⅱ館 約80,800㎡/Ⅰ館+Ⅱ館 合計 約221,300㎡
店舗面積:Ⅰ館 約45,000㎡/Ⅱ館 約27,000㎡/Ⅰ館+Ⅱ館 合計 約72,000㎡
店舗数:Ⅰ館 約200店舗/Ⅱ館 約100店舗/Ⅰ館+Ⅱ館 合計 約300店舗
スケジュール:
2016年1月27日 第1期開業
2021年7月 2日 第2期着工
2024年11月14日 グランドオープン予定