注目の商業施設 日本にできたアメリカの町 ジョンソンタウン
商業施設ニュースが選ぶ注目の商業施設をご紹介。今回は商業施設のひとつの形としてタウンマネジメント業態をご紹介いたします。従来の商業施設といえば一つの建屋で複数の店舗が入っているイメージですが、他方で一つの企業が総合運営管理をしている商業の集まりも指します。今回ご紹介するジョンソンタウンは複数の建物を一つの企業、株式会社磯野商会が管理運営している商業施設です。
町並みが何と言っても魅力的な商業施設です。普通に生活されている世帯も130世帯あるようで、まさに町全体が古き良きアメリカの町並みとなっています。物販店も雑貨・古着という高円寺・下北沢を思わせる店舗イメージ。飲食店はカフェ・アメリカンダイナーを中心にイタリアンや居酒屋まで揃っています。サービスはリラクゼーションマッサージから教室まで幅広く営業をされています。そこに住む人のため、そこに観光に訪れるひとのために様々な魅力的な店舗が営業されています。
歴史的観点から考えて、一度老朽化が進んだ町並みをここまで立て直した株式会社磯野商会の努力は目をみはるものがあります。この立て直し方は地方商店街などが学ぶべきところも多いのではないかと思います。今後のジョンソンタウンの発展に期待をします。
以下、株式会社磯野商会およびwikipediaから抜粋した情報。
■歴史的経緯
ジョンソンタウンはもともと戦前に入間基地があった陸軍航空士官学校の将校向けの日本家屋を建築したことに端を発した。その後同基地は進駐軍に接収され米軍基地・ジョンソン基地になった。基地に勤務する軍人が増加することに応じて住宅問題が発生。その問題解消に向けて国から民間に対して協力要請があり、民間でも基地周辺で軍人向けの住宅を建設することになった。その際に協力要請を受けたのが磯野氏だった。磯野氏は要請に応じ軍人向けの住宅を建築するも1978年に米軍が撤退。米軍ハウスは空き家になり一般向け賃貸住宅として利用されたが、老朽化が進んでいった。周りの米軍ハウスは取り壊されていった。
平成になり株式会社磯野商会がまちづくりに本格的に取り組み始めた。米軍ハウスをリノベーションし、日本家屋は米軍ハウス風の建物に建て替えられた。その結果として2015年都市景観大賞都市空間部門において大賞を受賞。2017年 日本建築学会賞(業績)を受賞した。
■ジョンソンタウン状況
敷地面積:25,000㎡
店舗数:物販20店 飲食18店 サービスその他14店
運営会社:
会社名 株式会社磯野商会
所在地 東京都中央区日本橋室町1-12-14 磯野ビル5F
事業所 株式会社磯野商会 入間事業所 埼玉県入間市東町1-6-12
設立 昭和29年11月