トイザらス、玩具とベビー用品の併設型店舗へ大規模リニューアル――市場需要に応え家族全員が楽しめるショッピング体験を提供
2022年度、日本国内の玩具市場は前年比106.7%となる9,525億円に達し、過去最高を記録しました。特に注目を集めたのはカードゲーム・トレーディングカードの部門で、市場規模が2349億円に達するなど、顕著な成長を見せました。この他、プラモデルやフィギュア、鉄道模型などのホビー関連商品も好調を維持し、市場の拡大に大きく貢献しています。加えて、カプセル玩具市場も35.6%増の610億円を記録し、日本の玩具市場は初めての大台1兆円を突破しました。市場の拡大背景には、ロングセラーブランドの世代交代や成人向け市場の拡大、そして少子化の進行にもかかわらず維持される玩具への需要があると考えられます。また、EC化率が約30%に達し、コロナ禍の影響でオンライン購入が増加した後も、物理店舗での購入が主流であることが示されました。
このような市場の状況の中、玩具小売大手のトイザらスは、市場の変化に対応するため、既存店舗の再編成に踏み出しました。具体的には、玩具専門販売の形態から脱却し、ベビー用品を扱う店舗の数を増やす戦略を採用します。これにより、顧客満足度の向上を目指しています。
日本トイザらス株式会社は、トイザらス店舗19店のベビー用品品ぞろえを拡充し、トイザらスとベビーザらスの併設型店舗へのリニューアルを発表しました。これらの店舗は、2024年4月12日より新たに営業を開始します。これにより、おもちゃだけでなく、ベビー用品、キッズ・ファミリー向け商品を一箇所で提供するワンストップショッピングが可能になります。トイザらスとベビーザらスを併設することで、顧客は家族構成や子供の成長に応じて、両店舗を便利に利用できるようになります。
リニューアルされる19店舗は、以前からおもちゃや子供用品に加えて、一部ベビー用品も取り扱っていましたが、今回、ベビーシューズ、インナー、パジャマなどの衣料品、哺乳瓶、マグ、お食事グッズ、ベビーソープやローションといったケア用品など、品ぞろえを大幅に拡張します。また、アウトレット店舗として業態転換していた貝塚店を、トイザらス・ベビーザらス店舗へと再転換し、2024年4月22日から新業態での営業を開始します。その他のトイザらス店舗も、子供たちに人気の玩具や大人も楽しめる商品を提供し続けます。
トイザらスのこのような取り組みは、変化する市場環境に対応し、さらに顧客のニーズに応えるためのものです。ベビー用品の拡充と店舗リニューアルにより、家族全員が楽しめるショッピング体験を提供することで、日本の玩具・ベビー用品市場におけるリーダーの地位を強化しようとしています。以下、日本トイザらス株式会社のプレスリリースからリニューアル店舗を引用。