デリバリー強化と高級志向、海外スイーツの登場:2023年飲食業界の動向
今日も昨日に続きプレスリリースが少ない日となっていますので、今日はここ1年間の外食産業のトレンドについてまとめてみました。
2022年から2023年にかけての飲食業態は、様々なトレンドが生まれています。
まず注目すべきは、テイクアウトやデリバリーの強化です。新型コロナウイルスの影響で外食機会が減少し、その代わりにテイクアウトやデリバリーの需要が高まりました。専門店のテイクアウトはもちろん、質の高さとセルフサービスを兼ね備えた「ファストカジュアル」モデルの人気も見受けられます。
次に挙げられるのが、健康・環境志向の代替食品です。顧客の健康や環境への配慮が高まる中、代替食品市場は急速に成長しています。グルテンフリー商品や植物性代替肉、米粉などの小麦粉代替食材を取り扱う店舗が増加し、一部の消費者にとっては、これらの商品が選択肢として重要になってきています。
また、一方で高級志向も増しています。特に高級レストランへの期待が高まり、一度の外食で払う金額が上がっても特別感を味わいたいという顧客が増えています。寿司や焼肉などの高級料理でこの傾向が顕著で、会員制や紹介制のレストランが増え、新たな選択肢となっています。
逆に、低価格の飲食店も依然として大きな需要があります。ファミリー層やサラリーマンにとって手の出しやすさは大きなアピールポイントで、特にテイクアウト需要も加わると、リーズナブルで手間がかからないという点で大きな支持を受けています。
最後に、日本ではまだ浸透していない海外の伝統的なスイーツも話題になっています。2023年はフランスのシュー生地スイーツ「ルリルージュ」やトルコのナッツ入りパイ「バクラヴァ」などがトレンドとなると予想されています。これらの新しいトレンドは、飲食業界の新たな可能性を示しており、これからの動向に注目が集まっています。