DANDELION CHOCOLATE The Market 吉祥寺」: 新コンセプト店舗のオープンとビーントゥバーチョコレートの未来
ビーントゥバーチョコレートメーカーの歴史は、カカオ豆の生産とチョコレートの消費が大きく離れている現代のチョコレート業界において、より透明性と品質に重きを置く傾向に始まります。
ビーントゥバーチョコレート(Bean-to-Bar Chocolate)は、カカオ豆からチョコレートバーまでの全てのプロセスをチョコレートメーカー自身が制御し、実行するという考え方を指します。これにより、チョコレートメーカーはカカオの栽培から最終的なチョコレート製品までの全てのステップにおける品質と倫理的な基準を確保できます。
ビーントゥバーチョコレートのムーブメントは、2000年代初頭に始まりました。大手チョコレート製造企業が大量生産し、一般的に低品質のカカオ豆を使用しているのと対照的に、ビーントゥバーチョコレートメーカーは高品質のカカオ豆を直接農家から購入し、自社でロースト、粉砕、調合、成形を行います。これにより、チョコレートの風味と質が大きく向上します。
ビーントゥバーチョコレートメーカーは、チョコレート製造の伝統的な側面を尊重しながらも、同時に製造プロセス全体を革新し、チョコレートの品質と持続可能性を向上させるための新しい方法を探求しています。これらの企業は、チョコレート製造の全てのステップを自社で行うことで、最終製品の品質に対する完全なコントロールを持つだけでなく、カカオ豆の栽培と収穫に関与する農家に対して公正な価格を支払うことができます。
このムーブメントは、消費者が食品の起源と製造プロセスに対する透明性を求める傾向と一致しており、ビーントゥバーチョコレートメーカーはその需要を満たすために存在しています。
そのビーントゥバーチョコレートメーカーの中でも着実に店舗をアメリカで増加させているのがダンデライオンチョコレート。ダンデライオン・チョコレートは、サンフランシスコのミッション地区に本拠地を置くビーントゥバーチョコレートメーカー。ダンデライオン・チョコレートは、2010年にトッド・マソニスとキャメロン・リングによって設立されました。二人はIT業界で成功を収めた後にチョコレート作りに興味を持ち、友人のガレージを借りてチョコレートの実験室を設立しました。その後、手作りチョコレートが評判となり、2013年にはサンフランシスコに工場を開設しました。
アメリカ国内において、ダンデライオン・チョコレートは、サンフランシスコの16丁目、バレンシア通り、フェリービルディング、フィルモア通りの4箇所に店舗を構えています。また、ラスベガスのヴェネツィアンにも店舗を構えています。
日本におけるダンデライオン・チョコレートは本社がある蔵前と三重・伊勢にも店舗を展開。今回は7月27日(木)、アトレ吉祥寺本館2Fに「DANDELION CHOCOLATE The Market 吉祥寺」をオープン。《The Market》は、サンフランシスコ発のBean to Bar チョコレート専門店であるダンデライオン・チョコレートが提案する、新しいコンセプトの店舗となる。チョコレートから生まれる多彩な商品がぎゅっと詰まった「マーケット」を意味しているとのこと。小さな空間ながらテイスティングスペースを設け、チョコレートの世界が広がるコラボレーション商品やオリジナルグッズも取り扱うとのこと。
人気の定番チョコレートバーはもちろん、スモアサンド、チョコレートサンドウィッチ、カカオケーキといった、《The Market》限定のオリジナルペストリーを取り扱う。同時に「〇〇 × チョコレート 」の新しい体験の発信としてコラボレーション商品にも力をいれるとのこと。加えてオリジナルグッズの物販も行うとのこと。
チョコレートバーの認知度まだまだ低い日本だがフェアなトレード、正しい製造方法でつくるチョコレートを広く広める店舗となって欲しいと思されるニュースでした。以下、ダンデライオン・チョコレート・ジャパン株式会社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店名:DANDELION CHOCOLATE The Market 吉祥寺
住所:〒180-0003 東京都武蔵野市吉祥寺南町1-1-24 アトレ吉祥寺2F
電話番号:0422‐22‐2293
営業時間:10:00~21:00
定休日:なし
Website:https://dandelionchocolate.jp/pages/shop-kichijoji
Instagram:https://www.instagram.com/dandelion_chocolate_kichijoji