OPAがSDGsに挑戦
最近では、商業施設がSDGs(持続可能な開発目標)に向けてさまざまな取り組みを行っています。SDGsは、国際基準(ISOなど)とは異なり、自己宣言的な性格を持っています。しかし、17の目標と169のターゲットが存在し、その紐づけには拡張解釈が見られることもあります。商業施設は、適切なターゲットに基づいたアクションを行う際に、正しい理解を持ちながら取り組むことが重要です。
SDGsの目標の中には、商業施設単独では対応しきれないターゲットも存在します。たとえば、目標11の「住み続けられるまちづくり」や目標16の「平和と公正をすべての人に」などは、行政や司法など他の組織の主なターゲットに設定されています。適切なパートナーシップを築きながら、それぞれの専門分野の企業や団体と協力することで、これらのターゲットへの対応が可能となります。
商業施設は、資金を投入することで迅速に対応できる取り組みもあります。たとえば、目標15の「陸の豊かさも守ろう」に対応するために植林を行ったり、目標7の「エネルギーをみんなに そしてクリーンに」に対応するために太陽光発電や効率的なエネルギー利用を導入したりすることができます。また、目標7の「世界全体のエネルギー効率の改善率を倍増させる」に対応するためには、LED照明や効率的な空調システムを採用することも考えられます。
商業施設は、他の企業や団体と連携することで、SDGsの各目標に対応できる場合もあります。例えば、ジェンダー平等や海洋保護など、多くの課題は単独で解決が難しいものです。それぞれのNPO団体や関連企業と連携し、共同で解決策を見つけることが求められています。
株式会社OPAと有限会社やまぎんは、秋冬のインフォメーション制服のデザインを決めるコンペティションを共同主催しました。このコンペティションでは、サステナビリティに焦点を当てつつ、機能面も充実した制服を製作することを目指しました。学生たちはジェンダーや年齢の枠にとらわれない前衛的なデザインを募集し、企業の顧客や従業員の投票によって最終的なデザインが選ばれました。この取り組みは、ジェンダーにとらわれない参加が可能であり、有限会社やまぎんが保有するサステイナブルなテキスタイルであるZERO-TEX®を活用するなど、SDGsへのアプローチが見られます。
商業施設のSDGsへの取り組みにおいては、単独では解決できない課題が存在します。複数の企業や団体と協力しながら適切なターゲットに対応することが重要です。成功事例として、OPAとやまぎんによるインフォメーション制服デザインコンペティションが示すように、連携と協力によってSDGsの目標に向けた取り組みを進めることが可能です。以下、有限会社やまぎんのプレスリリースから画像を引用。