Tokyo135°横浜ビブレ店がレンタル着物店として再スタート
着物業界は定期的に新たな需要を喚起しようとしたり、これまで着物を着たことがなかった人を取り込もうとしたりと様々な取り組みを行う。業界全体で結果的に動いて成功したのがバブル前後に行った浴衣をお出かけ着として販売するという戦略。浴衣は元々、湯帷子(ゆかたびら)という名前から来ている着るもの。お風呂に入る時に来ていたものが徐々に湯上がりに着るものになっていったものなのでほぼ下着だったものをおしゃれなものとして刷り込み納涼クルーズや納涼花火大会へお出かけしようから始まり、お昼も浴衣を着ようというマーケティングを行い成功した。
しかし、浴衣をおしゃれで着る人たちはそこで止まり、着物を着るようになる人なんてほんの一握りにとどまった。着物業界としては浴衣を着たなら着物も着てくれるであろうという思いがあったとは思うが淡い幻想として消えていった。2000年代に入り出版社の祥伝社が着物をもっと自由に着ても良いのではないかというスタイル提案をふんだんに盛り込んだKIMONO姫というムック本を発刊。そこからカジュアル着物を楽しむという文化が若い女性に若干根付きはじめていった。それを支えるように若手の着物デザイナーや独立系のハンドメイド着物作家などが生まれていった。
そこに着目したのが株式会社やまとのKIMONO by NADESHIKOだったり、株式会社三松のふりふのようなブランドとなる。他方で古着でそれを支えたのが現在はまるやま・京彩グループ傘下のたんす屋。コロナ初期に大型倒産として話題になったが、店舗数を縮小しまるやま・京彩グループの一角を担う会社となっている。たんす屋の中で若者向けのブランドがTokyo135°であったが倒産などを経て残ったTokyo135°は1店舗。そのTokyo135°横浜ビブレ店がリニューアルするという。
Tokyo135°横浜ビブレ店はリニューアルにより手ぶらでOK! ヘア着付け無料! 日本一安い着物レンタルを目指す店舗として再スタートする。もちろん販売も行っているとは思うが、「きものを「着たい人」を「着る人」に。」をモットーに掲げるまるやま・京彩グループのポリシーを踏まえ、レンタルから間口を広げて販売につなげていくという形になるのであろうか?1店舗残った今後の同店舗の展開に注目。以下、まるやま・京彩グループのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
<店舗情報>
Tokyo135°横浜ビブレ店(とうきょうひゃくさんじゅうごどよこはまびぶれてん)
〒220-0005 神奈川県横浜市西区南幸2-15-13 横浜ビブレ3F
045-312-5291