西麻布にテルマー湯開業
皆さんの初めてのお風呂体験はどんな体験でしたか?私のはじめてのお風呂体験は五右衛門風呂でした。板の上にうまく乗ることもできずお風呂に入るのが本当に怖かった思い出があります。足をのばしてお風呂にはいることもできず、初めて足を伸ばしてお風呂に入ったのは温泉でした。親が転勤族だっために様々な土地で温泉に入ってきましたが、大学生になり初めて銭湯やスーパー銭湯にいくようになりはや数十年。今では立派なサウナ―となっています。今回は日本の銭湯の歴史と現在のトレンドについて考察を加え、最新トレンドを踏まえた都市型サウナ・スパ業態の新店のオープンについて執筆いたします。
日本の銭湯の歴史は古く、古代から温泉や共同浴場が存在していましたが、現在のような形の銭湯が始まるのは江戸時代にさかのぼります。江戸時代になると、人口が増加し都市化が進む中で、衛生環境の改善が求められるようになりました。また、一般庶民が自宅で風呂を持つことが難しかったため、共同浴場が需要を満たす存在として広まりました。この頃の銭湯は、湯船に直接火を入れて加熱する「直火式」のものが主流でした。 明治時代になると、西洋文化の影響を受けて銭湯の設備やサービスが向上しました。この時代には、石炭や薪を使った「薪炭式」の銭湯が普及し始めました。また、銭湯が社交場としての役割も果たすようになり、庶民文化の一部として発展しました。 大正時代から昭和時代にかけて、都市部の人口がさらに増加し、銭湯の需要も高まりました。昭和時代には、都市ガスや電気を使用した「ガス式」や「電気式」の銭湯が登場し、効率的な運営が可能となりました。戦後の高度経済成長期には、銭湯の数がピークを迎えましたが、家庭用浴室が普及するにつれて、銭湯の数は徐々に減少し始めました。近年では、銭湯の数が減少する一方で、スーパー銭湯やテーマパーク型の銭湯施設が登場し、新たな需要を取り込む動きがあります。また、リラクゼーションや健康志向の高まりから、サウナや岩盤浴などの設備を備えた施設も増えています。さらに、地域のコミュニティの場として銭湯が再評価される動きもあります。
現実問題として銭湯は、過去20年間で半分以下の約3,700件に激減しています。。厚生労働省「平成24年度生活衛生関係営業経営実態調査(公衆浴場)」2013年1月実施によると銭湯経営の課題は、客数の減少、 燃料費の上昇、施設・設備老朽化によるものである。銭湯利用者のうち6割超が行きつけの銭湯があるとのこと。集客に課題がある銭湯が多いのだが、楽天インサイト株式会社のインターネット調査によると通う理由の上位は 「立地・交通アクセス」「入浴設備」。これらから推察するに現在消費者ニーズを捉えているのは都市型の健康センター、スーパー銭湯型の業態なのだと思われます。そして、それらの施設では現在、サウナブームに対応し充実したサウナ設備を保有している施設が増加しています。
今回ご紹介するサウナ・スパ テルマー湯 西麻布。都市型サウナ・スパの今の形を具現化したような店舗です。エジプトをモチーフとした内装で統一され、ひとたび足を踏み入れると非日常の世界を感じることができるとのこと。いずれもエジプト人アーティストによってテルマー湯西麻布のためだけに描かれ、製作された意匠で、神秘的で贅沢な雰囲気を演出しているとのこと。サウナについてもこだわりの設備で、2台のストーブやテレビが設置された通常のサウナはもちろん、水風呂は都内最深級。男性エリアに用意されているのは、《癒しの音・灯×高温》を愉しめ、煩悩の数でもある108℃のオートロウリュが設定された「メディテーションサウナ」で、西麻布店ならではのこだわりぬいた設備。1Fのレストラン「アプリコット」では、エジプトをイメージしたオリエンタルテイストの空間にてエスニック料理を中心としたメニューやアルコールを提供。2Fのカフェ/バースタンド「テルマー湯CAFE&BAR」では、青汁を使った美容ドリンクやスムージー、ワインやシャンパンなどアルコール類などを提供するとのこと。今回の目玉は男女共用のヒーリングテラ(岩盤浴)と本格ジムマシン設置のフィットネス、電源付コワーキングスペースも完備しているところ。延床面積2400平米と新宿のテルマー湯と比較すると1/3の規模感となるテルマー湯西麻布ですが、良い意味で濃縮されたコンパクトモデルの今回のモデルは都市型温浴施設の雛形になっていくのかもしれない。新宿に引き続き、地元民に愛される施設になり西麻布の住民にとってのサードプレイスとなるのではないでしょうか?以下、エコナックホールディングス株式会社のプレスリリースから施設概要と画像を引用。
営業時間:11:00~翌10:00(浴室利用は11:00~翌9:30まで)
※3:00~6:00まで浴室清掃のため、ご利用いただけません。
住所:東京都港区西麻布 一丁目7-2
電話番号:03-6434-5937
公式HP:https://nishiazabu-thermae-yu.jp/
twitter:https://twitter.com/ther_nishiazabu
Instagram:https://www.instagram.com/ther_nishiazabu/価格(タオル・館内着込み):
一般男性 3,500円
一般女性 3,200円会員男性 3,300円
会員女性 3,000円
※会員カード 100円
※ヒーリングリングテラ(岩盤浴)&フィットネス:通常料金+900円
※ヒーリングテラ営業時間(11:00~深夜2:00)
※フィットネス営業時間(11:00~翌9:30)
※深夜割増: 通常料金+1,900円 (0時~6時にご入館・ご滞在の方)
※金曜・祝前日割増:通常料金+400円
※休日(土日祝+特定日)割増料金有り:通常料金+900円早朝コース(月~金)
(6時~10時利用の方)
男性料金 1,900円
女性料金 1,600円早朝コース(土日祝、特定日)
男性料金2,300円
女性料金2,000円
※会員カードのお値引きは適用外延べ床面積:B1~3Fまで約2,400平米
収容人数:312人
リクライナー席数:75席(内、いびき5席、女性専用14席)
ワーキングスペース席数:9席