オーガニックが売りの抹茶カフェ一〇八抹茶茶廊が2店舗一挙オープン
秋になるといろいろな農作物や果物がみのり、各食品売り場、レストランではいろいろなフェアが実施されます。その中でも定番となっているものもいくつかありますが、人気すぎて定番メニューとして展開されているものもあります。その代表的なものが抹茶。抹茶は鎌倉時代(1185年-1333年)に中国から伝わったとされています。当時の中国では、緑茶の葉を石臼で挽いた粉末状の茶(抹茶)が珍重されていました。日本への伝来は、鎌倉時代初期に禅僧が中国から持ち帰ったと言われています。特に、僧侶である栄西(よさん)や明菴(みょうあん)が、中国から日本に持ち帰ったとされる記録が残っています。
日本での抹茶文化は、鎌倉時代から室町時代(1336年-1573年)にかけて発展しました。当初は禅僧たちが、瞑想中の眠気を覚ますために抹茶を飲んでいましたが、やがて茶の湯(ちゃのゆ)と呼ばれる茶会が開かれるようになりました。室町時代になると、将軍足利義満が茶の湯を愛好し、抹茶の文化が広まりました。戦国時代(1467年-1603年)には、茶道の大成者とされる千利休が登場しました。利休は、茶の湯の精神性や美意識を高め、抹茶を日本の伝統文化として確立しました。彼の影響は、現代の茶道にも引き継がれています。江戸時代(1603年-1868年)に入ると、抹茶文化は庶民にも広がり、広く楽しまれるようになりました。また、抹茶を使った和菓子も普及し、日本の食文化にも大きな影響を与えました。
1990年代後半から2000年代初頭にかけて、日本国内でも抹茶を使ったスイーツやドリンクが人気を集め始め、抹茶専門のカフェが登場しました。その後、日本食ブームや健康志向が世界中で高まる中、抹茶カフェも注目を浴びるようになりました。2000年代後半から2010年代にかけて、抹茶カフェは急速に拡大し、大手チェーンや個人経営のカフェが抹茶をフィーチャーしたメニューを提供するようになりました。これらのカフェでは、抹茶ラテや抹茶パフェ、抹茶ソフトクリームなどの定番メニューの他、季節限定の抹茶スイーツや創作抹茶料理が提供されることもあります。
無論、ナショナルチェーンのスターバックスやタリーズそしてドトールなどのカフェでも抹茶メニューは定番化されています。抹茶をメインのメニューにしているナナズグリーンティーは限られたメニューにもかかわらず国内50店舗以上の店舗を展開されています。抹茶カフェについては実はナショナルチェーンよりも地元密着型の店舗も多く、京都や鎌倉などの観光地に多く見受けられる業態ではあります。近年の抹茶ブームにより抹茶カフェは急激に店舗数が増加傾向にあります。今回ご紹介するのはオーガニック抹茶にこだわった業態で展開している株式会社一〇八の一〇八抹茶茶廊の新店についてです。オーガニック、無農薬というのは日本国内では有機JAS、JAS改正法によってその表現が制限されており、申請するほ場は2年以上(茶や果樹など多年生は2年)有機的管理(有機JAS法で禁止されている農薬や化学肥料を使用していない)が行われていることが条件で有機栽培、無農薬という表現が可能になります。 ※尚、有機的管理が1年以上で転換期間中有機農産物として出荷が可能。 栽培記録が作業日誌等で記録されていることが付帯条件になります。そのような条件を満たしてなおかつ、認定された事業者でないとオーガニックや無農薬という表現はしてはいけないものとなっています。実に日本で生産される茶葉の約8万トンのうち有機JAS認定事業者に認定された茶葉の送料は6575t。本当に限られた茶葉がオーガニック茶葉になります。
その希少なオーガニック茶葉をつかってカフェを他店舗展開されているのが株式会社一〇八。今回4月に一挙2店舗も開店されるとのこと。質の高い茶葉の抹茶カフェが国内にどんどん増えて、有機JAS法の元で作られた、良質の有機JASの抹茶が楽しめるカフェが増加していくことに期待が募ります。以下、株式会社一〇八のプレスリリースから画像と新店を引用。
<店舗情報>店名:一〇八抹茶茶廊 東京ドームシティラクーア店
住所:〒112-0003 東京都文京区春日1丁目1−1
東京ドームシティ ラクーア 1Fフードゾーン「DELI&DISH」内
TEL:03-6826-9490
営業時間:10:00~21:00<店舗情報>店名:一〇八抹茶茶廊 南町田グランベリーパーク店
住所:〒194-0004 東京都町田市鶴間3丁目4-1
南町田グランベリーパーク ギャザリングマーケット内
営業時間:月~木曜日⇒10:00~20:00
金曜日、土日祝⇒10:00~21:00