急進するオフプライスストア
オンワード・グリーン・ストア、ラック・ラック クリアランスマーケット、そしてアンドブリッジ。この名前を聞いたことがあるだろうか?これらはどれもオフプライス業態の店舗名。オフプライスの店舗であればアウトレットかと思われるかと思うが、これはアウトレットモールに出店している店舗ではなく、通常の商業施設や路面に出店している業態の店舗。それら店舗が生まれてきた背景としては、大量に発生する衣料品の余剰在庫にある。東南アジアで大量生産した商品を各メーカーが販売しきることなく廃棄している現状がある。そのためのアウトレットモールでの販売だが、アウトレットモールだけではまだ販売しきれず廃棄している。であれば売り切るためにも各社努力している。
海外ではオフプライスの市場は拡大傾向にあり、日本でもまだまだ成長していくことが想定できるという背景もあることも各社の出店加速を後押ししているように思われる。今回ご紹介する株式会社ワールドと株式会社ゴードン・ブラザーズ・ジャパンが出資して展開する「アンドブリッジ」は中期的に100億円の売上を想定している。これまでアンドブリッジはワールドの商品を中心に取り扱っていたがこれまでの売上傾向を見て、株式会社ゴードン・ブラザーズ・ジャパンが担当するワールド以外の商品の割合を増やした店舗を拡大していくとのこと。その皮切りとして大型商業施設のイオンスタイル南砂 2F、モラージュ菖蒲 3Fに相次ぎオープンを予定している。ファミリー層を想定した商品構成と、来店を楽しんでいただける鮮度ある店頭を目指し、ポップアップスペースを設置しアウトドア、スポーツ用品など季節やトレンドにあわせた商品展開も強化していくとのこと。
SC展開するアンドブリッジの特長としては、「商品構成はお客様のニーズに沿ってフレキシブルに対応」、「取り扱いブランドを拡大して人気の海外ファストファッションブランドからスポーツアウトドアブランドまで」、「顧客の不要な洋服を回収し、リサイクルパートナーに販売し売上は寄付」。アンドブリッジ自体の特長としては現在700メーカー・12,000点の国内外のブランドの余剰在庫を取り扱う、『サステナブル(持続可能)な環境社会の実現のため、ファッション業界の廃棄ロス削減を目指し、価値あるブランドの余剰在庫を再編集してお手頃価格(オフプライス)でお届けする』をコンセプトしたストア。
環境問題は人口問題であり経済問題。資本主義が加速すれば大量生産大量消費も加速するが、行き過ぎた資本主義では余剰在庫が溢れかえりその処理のために環境負荷をあたるし、企業の健全な財務にもインパクトを与える。余剰在庫を適切に処理し、企業も環境も消費者もハッピーになる社会を構築するための大きな一歩となる出店になるといいなと思いました。以下、株式会社 ワールドのプレスリリースから店舗概要と画像を引用。
「アンドブリッジ」 イオンスタイル南砂店 概要 ※11月10日(木)オープン 280坪
住所 :東京都江東区南砂6-7-15イオンスタイル南砂 2F 205区
電話番号:03-6666-6692
営業時間:10:00~21:00
定休日 :無休 ※イオンスタイル南砂に準ずる「アンドブリッジ」 モラージュ菖蒲店 概要 ※11月19日(土)オープン 325坪
住所 :埼玉県久喜市菖蒲町菖蒲6005-1モラージュ菖蒲 3F 3491区
電話番号:0480-53-3766
営業時間:10:00~21:00
定休日 :無休 ※モラージュ菖蒲に準ずる