単身化社会にフィットするスーパーの誕生
消費者の人口動態の変更に合わせて、業態を変えていくというのは今後の日本社会においてマストな企業側の動きとなる。少子高齢化や未婚率の上昇を考えると単身世帯の増加、特に高齢者の単身世帯の増加が考えられる。そのときに家族向けに商品を販売し続けてきた業態は大きな業態転換を求められるようになる。関東や関西の大都市圏ではわりと早い段階でスーパーは都市型スーパーと銘打って、マーチャンダイジングを単身世帯向けの商品に転換をおこなったり、イオングループではまいばすけっと業態を住宅密集地に展開してきた。しかし、地方都市ではどうか?まだ進んでいないのが現状だ。
しかしながら少子高齢化、単身社会の波は大都市圏だけではなく日本全国を飲み込む流れになってくる。この流れを受けて、株式会社静鉄ストアが新しい小型店舗KITE-GOをオープンする。KITE-GOの特徴は駅近、リーズナブな価格設定、その土地にあった品揃をコンセプトとして展開するとのこと。大都市圏だけではなくこういう小型スーパーが日本全国の中規模都市以上には増加していくのではないだろうか?このとき商業施設はどういう形をつくりあげていくのが正解なのか?単身社会の商業のあり方に対する大きな命題がいままさに示されている。
株式会社静鉄ストアでは今後年内に更に2店舗のKITE-GOのオープンを予定しているとのこと。札幌・静岡・広島は日本の人口分布に近い人口を維持している地区。その静岡でこの単身者向けスーパーがどう展開していくのか?日本の商業を占うような業態開発となる。今後の動向に注目していきたい。以下、株式会社静鉄ストアのプレスリリースより新店の店舗概要と画像を引用。
【 店舗概要 】
店 名 KITE-GO 音羽町店
所在地 〒420-0834 静岡市葵区音羽町21番20号
売場面積 181.95㎡ (55.03坪)
営業時間 10:00 ~ 21:00
連絡先 054-254-2435
店長名 種井 信二
従業員数 正社員1名 スタッフ社員・アルバイト社員8名 計9名