ホームセンターのリーダー商業施設に出店
競争地位戦略においてリーダーの戦略は優雅で大胆。人・もの・かねを他の競合相手よりも潤沢に保有していることから新しいことに挑戦しやすいポジショニング。自動車の業界で言えば国内においてはトヨタ。リーダーは他の競合他社が真似しにくい新規技術を大胆に取り入れて業界を牽引していきます。ホームセンター業界においては株式会社カインズ。DCMホールディングス株式会社に肉薄されているものの単独会社で考えたら圧倒的な1位のポジションを維持している。
カインズの店舗数は228店舗、従業者数約13万人。従業員だけでも相当な売上を生み出すことができる規模。その同社が今回インショップ型での出店を行う。セブンパーク アリオ柏のイトーヨーカ堂の2Fの服飾などの物販店舗が退店した跡地の約1000坪の広さの区画に出店。セブンパークアリオ柏の立地は柏地区の大動脈国道16号線沿いで柏、松戸、千葉ニュータウンの中間地点にある。
この地区は千葉ニュータウンのジョイフル本田もあり、ホームセンターといえばジョイフル本田という地区でもある。カインズも千葉ニュータウンに店舗があるものの地区での知名度でいえばジョイフル本田。しかし、この16号線沿いにカインズが店舗を構えることで松戸や柏からジョイフル本田に向う手前で押さえることができる可能性もある。
ただし1000坪というサイズはカインズのフルサイズ店舗ではなく、通常の半分のサイズ。MDはどうやらライフスタイル提案型の店舗になり、ニトリでいうデコホームのようなセレクトされた小規模MDの店舗になりそうだ。ただし、他のホームセンターが挑戦しにくい新しい業態開発はさすがリーダーのカインズであれば豪快に挑戦ができる。今回の挑戦を機にいろいろなサイズ展開をされていく可能性も感じる。今後のカインズの展開に注目だ。以下、株式会社カインズのプレスリリースより画像を引用。