業態開発は社内起点か外注か?そのバランスに妙技あり
業態開発を行う際の方法として社内で開発するか、外部で開発するか大きく分けて2つの手法があります。社内で開発する際は社内のリソースをうまく活用することで成功する可能性もあります。ただし、社内のキーマンとなるイントラプレナー(社内起業家)が存在するかしないかで、業態の立ち上がり、立ち上がった後のビジネスの成長維持など大きく依存することになります。他方で社外のリソースを使えば確実に業態は開発されていき、OPENまで漕ぎ着けることはできます。しかし、基本的に社外のリソースをつかっているのでOPEN後の事業の成長そして事業の維持に継続的にコストが発生していく可能性もあります。
社外・社内リソース活用も一長一短。それぞれ良いところをうまく活用することで、理想的な業態開発ができるのではないかと思います。今回JR東京駅のグランスタ八重北(JR東京駅八重洲北口・改札外1階『八重北食堂』内)に新業態をオープンさせた株式会社メイフーズは社内のリソースを活用しつつ、社外のリソースをうまく活用することで理想的な業態を開発をされたのではないかと思います。料理は社内のベテラン料理人を活用し、同社の看板ブランドである名鉄菜館の味を知り尽くした2名のシェフが料理を開発。総合プロデュース・ロゴグラフィック・料理監修は外部に委託。その内製・外注バランスがここから数年かけてどのようになって、今後今回オープンしたブランドがどう展開していくかに注目が集まります。
今回オープンした店舗は「物美價廉(読み:ウーメイジィァリエン、意味:品質が良く値段が安い)」のウーメイから店名をWUMEIとして、日式台湾=台湾料理を日本解釈で調理する中華料理店として開業。フードメニューは、「名鉄菜館」ベースに、株式会社メイフーズが手掛ける「台湾屋台デリ 日日包(ニチニチパオ)」をさらにアップデートした形の業態に。看板メニューは、台湾名物のカラスミを使った「カラスミ炒飯」と台湾のソウルフード「麺線」となるとのこと。
メニュー・内装デザイン・ロゴデザイン・食器などある一定の世界観を持ちつつ、デザイン的にも統合されたこの新業態。前述の通り、どこまでこれを維持し、この世界観を発展させていくことができるかが今後の成長の鍵になります。外注と内製のバランスからそれをどこまで実現できていくのかが楽しみな店舗です。以下、株式会社メイフーズのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店名:日式台湾食堂 WUMEI(ウーメイ)
出店施設名称:グランスタ八重北
(地下1階「黒塀横丁」、1階「八重北食堂」 、2階「北町酒場」)
※グランスタ八重北H.P.:https://www.gransta.jp/mall/gransta_yaekita/
所在地:東京都千代田区丸の内1-9-1 JR東日本東京駅構内 八重洲北口改札外 1階「八重北食堂」内
営業時間:11:00〜23:00
客席数:43席
LINEアカウント:8月下旬公開予定
Instagram:https://www.instagram.com/wumei_jpn/
内装設計施工:エイトデザイン株式会社(名古屋鉄道グループ)