リノベーションで生まれ変わるビル
リノベーションやコンバージョンという言葉が不動産業界を賑わしてから結構な月日が経ちます。要件を充して既存の物件を他の用途に変更し、あわせてリノベーションを加えて高付加価値な施設に変身させることで築30年でも魅力的な建物に変更していくというもの。最近では古い独身寮や社宅などを企業が保有したがらず、それらの建物をデベロッパーが購入して耐震補強やリノベーションを加えて新たにリノベーションマンションとして一棟丸ごと売り出すなど盛んに行われています。
商業施設ではどうか?記憶に新しいのが横浜駅至近のアソビル。2019年3月に横浜中央郵便局の別館をリノベーションしてオープンし、そのテナントの奇抜さから人気となったビルです。元々の立地が抜群ということもあり、不動産価値も元々高いビルのリノベーションではありましたが古い建物を商業施設にコンバージョンさせた成功事例の一つと言えます。今回はアソビルレベルの大きさではなく、中規模・地方で商業ビルへのコンバージョン施設がオープンします。
広島の株式会社エヌ・ケイ商事は2022年7月19日、広島市中区大手町一丁目に地下1階から地上4階建ての複合施設「THE CUBE OTEMACHI」をオープン。地下1階には人気お好み焼き店の広島風お好み焼きがテイクアウト・イートインで食べられるお好みセンター/5(GOBUNNO)、地上1階にはスカイラークグループの星乃珈琲店、2階にはネイルサロンや香水のセレクトショップ、携帯のSIM販売などの店舗が出店、3・4階はシェアオフィスとなる模様。
ビルの規模も大きくはない、場所も一等立地ではない、地方の古いビルであるとこれまでだとコンバージョンも考えることができなかったビルがコンバージョンができ、商業施設として出発できた良い事例になっていくのではないでしょうか?地方の古いビルのオーナーの方々にある種「夢」を与えるケースとなって、日本全国の商業地区の古いビルが商業施設として生まれ変わっていくきっかけになれば良いと思わされたニュースでした。以下、株式会社エヌ・ケイ商事のプレスリリースより画像と施設概要を引用。
【施設名称】THE CUBE OTEMACHI (ザ キューブ オオテマチ)
【住所】〒730-0051 広島県広島市中区大手町一丁目7-21(本通駅 徒歩4分、平和記念公園駅 徒歩2分)
【施設詳細】
3・4F:シェアオフィス(個室・共有ラウンジ・共有会議室)
2F :サービス店舗
1F :星乃珈琲店 広島大手町店
B1F :お好みセンター「/5 GOBUNNO」