食糧危機が生むSDGsマグロ
ロシアのウクライナ侵攻開始から数ヶ月が経ちました。戦争はいつの時代でも犯罪ですし、起こるべきではない事象です。このことがウクライナの市民に与えている傷は大きいのはこれまでのニュース情報を見たら一目瞭然。他方でこの侵攻が全世界的に影響を与えていることがあります。それは一つはエネルギー問題。ロシアからのエネルギーに依存していた西欧諸国は今や非常に苦しい状況にあります。もう一つ重要な問題があります。それは食糧問題。ウクライナは世界7位の小麦産出国。そのウクライナ産の小麦の種が今年は植えられていません。これにより需給バランスが崩れこの秋に小麦の値段が急激に上昇する可能性を秘めています。
小麦が上がるとそれだけが上がるのではなく、他のものも上がる可能性が出ています。この秋から本格的に食糧問題が顕在化していく可能性が出始めてもいます。食糧問題は人口問題でもありますが、いちばん重要なのは各国の食料自給率。日本の食料自給率(カロリーベース)は37%で67%を海外からの輸入に頼っています。生産額ベースで見たら66%が国産。米などは97%を国産ですが魚介類では約50%、牛肉で行けば35%、野菜であれば52%という品目別自給率データが農林水産省の食料需給表から読み解くことができます。極端に輸入に頼っている品目が大豆、油、砂糖、果物、小麦などがあげられます。
これまで食糧問題なんて対岸の火事でしたが今やそういうわけにもいかなくなっています。戦禍による影響だけではなくSDGs的にも食糧問題は顕在化しています。その最たるものがマグロ。マグロは世界中で寿司人気により日本の市場に入りにくくなっています。そのマグロをつかった店舗で現在うまく展開しているのが新鮮組まぐろ屋。対馬の海流でマグロを養殖し、そのマグロをつかった料理で人気になっている店舗。これまで2店舗OPENしていますがどちらの店舗も開店と同時に長蛇の列をつくる話題の店舗。今回は人気のLINKS UMEDAへ出店とのこと。大阪のおしゃれな商業施設でSDGsマグロがどこまで人気になるか楽しみです。以下、有限会社GCのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店名:新鮮組まぐろ屋 LINKS UMEDA店
住所:大阪市北区大深町1-1 (ヨドバシカメラLINKS UMEDA 1F)
営業時間:[ 全日] 7:00~21:00
電話番号:080‐7674-2054