高まる公園と商業のつながり
渋谷そして名古屋で三井不動産株式会社が力をいれて進めているのがPPP事業のRAYARD。公園一体型の商業施設の新ブランドとして今や全国の地方自治体から引き手数多だとか。RAYARDのように大規模な開発ではなく、こじんまりとした公園で商業が合体して人が集まりやすくしたモデルが池袋の南池袋公園。駅から近い立地にありながらも、もともと夜間の照明も薄暗く、人通りも少なく、浮浪者と呼ばれる方々が住まわれていたりと治安が良いとは言えなかった公園を豊島区が本気でテコ入れした公園。今やきれいな芝生のインスタ映えする景色を併設したカフェから眺める利用者が溢れんばかりの状態が何年も続きます。グッドデザイン賞やファシリティマネジメント賞を受賞するほど優秀な公園となって多くの人に愛されている公園です。
ただ立地が良かったから、ただ芝生をきれいに維持しているからこの公園が受賞したわけではなく、やはりトータルでよく作られているから評価されている公園。秀逸なのが飲食スペース。株式会社グリップセカンドが公園リニューアル当初から随意契約で出店している「Farm to Park RACINES」。同店舗は朝食からディナーまでメニューを用意し、アルコールも提供。幅広いメニューで利用者を喜ばせている人気店舗となっている。このように公園内でおしゃれな飲食店は日本全国のマストランスポーテーションからアクセスが良い立地であれば成り立つことを匂わせている。もっと日本の公園がニューヨークのセントラルパークのようにおしゃれで利用しやすいものであればそこには商機が生まれる。
公園が子供の遊び場だけでなく、大人の気が抜ける場所、リラックスできる場所という定義に今後変わっていこうとしている日本ではこのような業態は今後ますます求められていくのではないだろうか?今回のニュースは株式会社HIT PLUSが岡山の後楽園に隣接した石山公園内にコンテナ型スタンドを設置し、テイクアウト専門ホットサンド店をOPENさせるとのこと。自然を感じながらサンドを楽しむもよし、岡山を散策しながら味わうもよしという業態に。こちらもパークマネジメントの視点を持った公園の管理運営のあり方について検討することを目的に行われる「烏城公園(石山公園地区)オープンカフェなど運営事業」の一環とのこと。
高齢化社会に本格的に突入するに当たりすべての市民が楽しめる公園のあり方を民間も自治体もやれることを始めようとしている機運がある今、公園内での飲食店営業の可能性は広がり続けています。株式会社HIT PLUSが成功すれば、その機運はますます高まることを考えると是非成功していただきたい出店。期待が高まります。以下、株式会社HIT PLUSのプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
店舗概要
◉ 店 名:PUBLIC SAND
◉ 住 所:岡山県岡山市北区石関町7 石山公園内
◉ アクセス:JR各線岡山駅より 岡山電気軌道城下駅 徒歩5分
◉ 営業日:毎週木.金.土.日曜日
(天候により変更あり)
◉ 営業時間:10時~15時
◉ 決済方法:
キャッシュレス決済のみ
(クレジットカード/電子マネー/交通系電子ICカード/QR決済)◉ U R L: PUBLIC SAND https://www.instagram.com/public_sand/
PUBLIC https://www.instagram.com/public_bakery/