地域と共に歩むことの重要性
商業施設は長く愛される施設となると実は色んなことに目をむけなければいけない。ハード面もあるのだがマーケティング面に目を向けると施設も年をとるように、顧客層も開業から一緒に年をとる。開業が1980年代、90年代であればそれから30年間地域社会と共に年をとっていることになる。開業時のマーケティング調査と現況ではおおきく異なってしまう可能性もある。例えば近隣に大規模マンションが建設された場合、人口が上振れするがその内訳がニューファミリーが中心になって行くことになる。
そうなると以前からご愛顧いただいた顧客に対応しながら新しい顧客層の取り込みをしていかなければならない。そればかりかハード面も今と昔では大きく異る。特にIT関連の設備は近年目まぐるしい成長をみせているのでそういったIT関連投資を積極的に行わなければならい。例えばOMOであったり、非接触決済などを含めた決済の多様化などである。
今回のニュースは実に40年以上地域社会に愛され続けてきた商業施設のニュース。イオンリテール株式会社が2022年秋にイオン天王町店をイオンスタイル天王町を核にした約50店舗の専門店街で構成されたイオン天王町ショッピングセンターを出店する。この商業施設の前身は1977年ニチイ天王町ショッピングデパートからはじまっており、実に43年間地域に愛されてきた商業施設。
今回のリニューアルではターゲットを幅広く設定し、リアルとデジタルを融合しOMOを進化、非接触型決済やAIの活用も積極的に行うとのこと。今の「イオンスタイル」を濃縮した新店になるとのこと。横浜の住宅部の足元人口が多い同地区でまた次の40年を描ける商業施設になるのではないでしょうか?以下、イオン株式会社のプレスリリースより施設概要と画像を引用。
施設概要
施設名称 : イオン天王町ショッピングセンター
核店舗 : イオンスタイル天王町
所在地 : 神奈川県横浜市保土ケ谷区川辺町3
開店日 : 2022年 秋(予定)敷地面積 : 約 17,000 ㎡
延床面積 : 約 45,000 ㎡
店舗面積 : 約 16,500 ㎡
建物構造 : 鉄骨造 地上3階・地下1階建(屋上・地下駐車場)
駐車台数 : 約 500 台(屋上 約230台・地下 約270台)
駐輪台数 : 約 300 台
専門店数 : 約 50 店舗
SC商圏 : 3km圏 約18.6万世帯 約35万人