美味しいレストランには文化の香りがする
消費者がものを購入するを科学する学問がある。消費者行動学という学問で日本ではそこまで大きな分野ではなく、マーケティングの一部として認識されている。アメリカのMBAなどではマーケティングコースの1つのコアな授業として人気の科目の大学も多い。私もMBAでこの授業を受講したのだがそこで、人間がレストランを高評価するときの条件について研究結果を学んだ。人間はレストランの通路幅、明るさ、内装、店員の接遇態度など料理の味とは異なる部分でレストランを評価している。
味もさることながら内装や雰囲気で高い評価を得るレストランは日本国内にたくさんある。そのランドマーク的な存在がグローバルダイニングのゼスト キャンティーナなのではないかと思う。そもそも、ブランドの立ち上がりが1976年に六本木にオープンした店舗。その頃日本にはテクスメクス料理などまだなく、テクスメクス文化を日本に持ち込んだ第一人者のような業態。テクスメクスとはテキサスとメキシコを結ぶ鉄道のニックネームであり、テキサス生まれのメキシコ人を指す言葉として使われた言葉だった。それがメキシコ料理をアメリカ人が解釈して作り直した料理を指している。
このテキサスとメキシコ付近には西部の独特な文化が色濃い街が多く、有名なところで行くと著名な写真集のタイトルにもなったサンタフェ、テキサス最西端の街エルパソなどが挙げられる。サンタフェはアドビ様式と呼ばれる日干しレンガをつかった町並みが印象的な町並みでスペイン文化とメキシコ文化とネイティブアメリカンの文化が融合した街。その文化のメルティングポットのような街の雰囲気を取り込んだレストランがゼスト キャンティーナだった。ゼストキャンティーナは一時期関東で複数店舗展開していたが現在お台場店だけになっていた。
今回、グローバルダイニングが代官山で運営しているLB8という店舗の業態を変更して、代官山にゼストキャンティーナが新規OPENするとのこと。文化の香りで往年のゼストキャンティーナのファンをまたどれだけ集めることができるのか?そして新しいファンをどれだけ魅了することができるのか楽しみなニュースだ。
以下、株式会社グローバルダイニングのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
店舗名:ゼスト キャンティーナ 代官山
オープン日:2022年4月22日(金)17:00~
住所:東京都渋谷区代官山町16-2 八幡ビル 1F・B1F(「LB8(エルビーエイト)」を業態変更し、同地にオープンいたします)
アクセス:東急東横線「代官山駅」より徒歩3分
TEL:050-5445-7235
営業時間:11:30~26:00(L.O. Food 25:00 Drink 25:30)
※19:00~23:00にDJライヴを開催予定。
席数/面積:68席予定(1F38席/B1F30席) 1F 86.29㎡/B1F 85.33㎡
※テラス席はペット同伴可
客単価:2,000円~3,000円前後
公式サイト:https://zest-cantina.jp/daikanyama
インスタグラム:https://www.instagram.com/zestcantina_daikanyama/