アークランドサカモトの挑戦始まる
アークランドサカモト株式会社。今から70年前に新潟において金物類の卸業として創業した同社は約45年前にホームセンター武蔵(現ホームセンタームサシ)の名前でホームセンター業界に参入し、約30年前から県外への展開を開始、3年前の2019年には関東第一号店を開業した。2020年に突如LIXILビバと資本業務提携を行った上でTOBでLIXILビバを子会社化した。LIXILビバを子会社化したことでホームセンター事業はホームセンタームサシとビバホームという二枚看板での事業構成となっていった。TOBこそしていないもののホームセンター業界の風雲児のジョイフル本田の大株主としても名前を連ねるアークランドサカモト株式会社。業務提携、資本提携、TOBを効果的に行いながらその勢力を拡大しているが、真価を問われるのはその吸収した資産をどう活かしていくかという点。
今回2020年に買収したビバホームというコンテンツをつかって大規模店舗を初めて開業する。既存のブランドで言うとビバモール形式での開発となり、複合型商業施設としてテナントが入店する形になる店舗となる。核となる店舗はスーパービバホームと株式会社ヤマダデンキのセレクト型業態のTecc LIFE SELECTとなる。この業態は家電、家具、生活雑貨、玩具、リフォームと同社のもつリソースを全て投入して売り場を形成するスタイルの業態。キーテナントはもう2つあり1つはスーパーマーケットの平和堂、もう一つはユニクロ。これだけのMDが揃えばドラッグが無いだけで、ほぼ生活に必要な商品は揃っていることになる。間違いなくビバホームの一宮店は地域NO1の商業施設として周辺の生活者から支持される施設となっていくことだろう。
スーパービバホームのMDもこだわりがあるようで、プロショップとしての建材などを充実させた資材館。アークランドサカモト株式会社が展開する総合ペット専門店NICO PETの7店舗目の出店。この店舗のすごいのは獣医まで店舗内にあること。地域性を考えてガーデンコーナーが充実していることや昨今の自然災害の増加に合わせた防災防犯用品売場の充実などを図っているようだ。
今回の開発でアークランドサカモト株式会社として自社のコンテンツを複合的に配置させながら、他社との相乗効果を狙う開発が成功すれば新潟への凱旋出店や他地域への展開も十分考えられるのではないでしょうか?今後の同社の展開に期待がかかります。以下、同社のプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
施設概要
所在地:愛知県一宮市羽衣2丁目5番8号
入店店舗数:17店
総売場面積:約44,000㎡
駐車場台数:約1,240台
駐輪場台数:約330台