地域商業の新しい形 | 商業施設ニュース
商業施設というとジョン・ジャーディやCALLISON RTKLなどがデザインしたピカピカの豪華な建物に大人気のナショナルブランドが軒を連ねるのが正解というイメージがどうしてもありますよね。でも、商業施設は常に変化するものであり。環境に応じてデザインもテナントもMDも変わっていくべきものです。駅の近くに巨大な駐車場がある商業施設なんて必要ないと思う方もいらっしゃるかもしれませんが、例えばですが、南船橋駅から至近の船橋のららぽーとTOKYO-BAYには約8,300台の車が駐車できる駐車場があります。
常に環境に左右されながら商業施設というものは成り立っていくもの。今回のニュースは新潟県は新潟市の上古町商店街にちいさな商業施設が出来たというものです。古町という地区は新潟市の中心部であり江戸時代から続く市街。しかしながら近年は新潟駅ちかくの万代地区の商業施設が人気になり古町地区の商業が徐々に活力を失うという状況が続いていました。新潟市としてもその現状を打破するべく古町地区空き店舗活用事業に乗り出したりしています。
そういう状況下で古町地区でセレクトショップや美術館内のミュージアムショップなどを店舗運営し活躍しているデザイン集団の合同会社アレコレがちいさな複合型商業施設SANを開業。複合型商業施設といっても古町地区に昔から存在する長屋形式の建物をリノベートした2階建ての建物。施設には花屋、喫茶、セントラルキッチン、教室・ミーティングスペース・コミュティスペースという作りに。この商業施設をつくるにあたりクラウドファンディングで資金を集め、その資金をベースに改装して出来上がったリアルに地域密着型商業施設。
商業施設のあり方を問う施設だと個人的には考えさせられる施設となるこの商業施設SAN。地域の人が日々利用し、日々集まり、日々楽しめるそんな空間こそ今地域社会に求められている空間なのではないかと思いました。今後の合同会社アレコレの展開には注目です。以下、合同会社アレコレのプレスリリースより店舗概要と画像を引用。
店舗概要
◎ホームページ
https://sun000.base.shop/◎営業時間
11時~17時(喫茶メニューは閉店30分前ラストオーダー)◎定休日
火曜日、水曜日