ブランドを構築するリニューアル | 商業施設施設ニュース
JR東日本の1日平均の乗降客数ランキングを見たことがありますか?JR東日本の乗降客数は年ベースで乗降公開されています。乗降客数NO1は新宿つづいて池袋、3位はなんと横浜。その次に来るのが東京です。新宿、池袋、横浜については駅の周りに張り付くように多種多様な商業施設が立ち並んでいます。しかしながら東京駅はちょっとだけ特殊な商業環境になっています。
丸の内側は三菱地所の丸ビル、新丸ビルそして日本郵便のJPタワーが立ち並び縦に伸び上がる商業環境が乱立。逆の八重洲側では地下街が広がる平面の商業環境が広がっています。その間に挟まれるように東京駅は東京駅で地下街を形成しており新幹線で訪れる利用者やデイリーで利用する乗り換え客や通勤客を楽しませる仕組みがつくられております。それだけではなく、八重洲地下街の一部についてもJR東日本関連会社である株式会社JR東日本クロスステーションが管理している商業エリアが広く存在しています。
今回は東京駅地下から東京駅改札外の商業エリアのブランディングを統一し、東京駅と八重洲地下街をシームレスにつなぐコンセプト統一を行いながら、東京駅地下のブランディングを向上していく試みに取り組んでいくとのこと。2022年4月下旬を第一期、2022年7月下旬を第二期にし、これまでバラバラの名称であったグラングルメ、黒塀横丁、キッチンストリート、北町ダイニングをそれぞれ名称変更し、ゾーン全体をグランスタ八重北という名称の商業ゾーンにリニューアルするとこと。
リニューアルの内容としては新規25ショップを含む全部で45ショップの飲食店が集まる大食堂店街を形成する内容に。コロナ禍で苦しむ飲食店業界ですが、この施設ではポストコロナをイメージした食堂街になるのではないでしょうか?施設コンセプトはニュートラルプラスというコンセプトで、肩肘をはらずカジュアルに楽しめる自分のお気に入りに出会える場所としており、日常にちょっとプラスの価値を与える場所とのこと。
注目開発ポイントは商業空間のコンセプト統一とつながり。複数ゾーンを展開する商業施設にはベンチマークとなる取り組みになるのではないでしょうか?店舗入れ替え=リニューアル、ゾーンイメージ変更=リニューアルではなく、空間のあり方の整理がよくなされたリニューアルになりそうで期待です。以下、株式会社JR東日本クロスステーション のプレスリリースより画像と施設概要を引用。
■施設概要
名称:グランスタ八重北
(地下1階黒塀横丁/1階八重北食堂/2階北町酒場※2階北町酒場は全て既存。名称変更のみのリニューアル。)
開業日:第一弾2022年4月下旬/第二弾2022年7月下旬開業予定
ショップ数:
地下1階黒塀横丁
新規11ショップ/既存3ショップ(移設含)
1階八重北食堂
新規14ショップ/既存10ショップ(移設含)
2階北町酒場
既存7ショップ
売場面積:約4,400㎡(1階約2,000㎡/地下1階約1,200㎡/2階約1,200㎡)リニューアル施設名称
【旧施設】→【新施設】
・施設全体名称「グラングルメ」→「グランスタ八重北」
・地下1階「黒塀横丁」→「黒塀横丁」
・1階「キッチンストリート」→「八重北食堂」
・2階「北町ダイニング」→「北町酒場」
※2階北町酒場は全て既存。名称変更のみのリニューアル。