リサイクル古着とSDGsのハーモニー | 商業施設ニュース
古着にはいくつかの側面があります。1つはおしゃれとしての古着。海外で買い付けしてきた古着を新品の洋服と変わらない価格で販売するというもの。もう一つは国内の一般の方が着なくなった洋服を買取販売するというもの。前者はよりデザインや色などにこだわりを持ったものが多く、後者はどちらかというとコストセンシティブなものが多いのではないかと思います。この2つ以外であれば、メーカー在庫の不良在庫品を仕入れて販売する方法などがあります。これまで日本で調達した古着は日本国内で消化されることが多かったのですが最近では日本の古着を海外に販売するというモデルも大きくなりつつあります。
今回のニュースは株式会社shoichiから。同社はTASUKEAI 0 PROJECTという名称で廃棄在庫を持つ企業の廃棄商品を買取もしくは委託で受け取りASEAN諸国で商品を販売・寄付を行いその活動結果を在庫を持つ会社に報告し、当該企業はそれをCSR活動として広報するというモデルを構築し展開している。今回はカンボジアに海外9店目、カンボジア3店目をOPENしたとのこと。店舗の売上はアジアの子どもたちの様々な支援に寄付され、売り場では現地の女性を雇用しSDGs目標達成に貢献しようとしているとのこと。
このモデルはよくできているのですが問題点はいくつか存在しています。余剰在庫が出るほどものを作り続けなければ行けない現在の生産体制。余らせるよりはいい事だとは思うのですが、カンボジアやミャンマーで製造したものを日本で販売して、余ったものをカンボジアやミャンマーでまた販売することで物は相当移動しており環境負荷は高いという点。環境負荷だけを考えると意外と日本で燃やしたほうが負荷が低いのかもしれません。
国内で余らせるより必要な人が使える仕組みをつくる。それにより不遇な人たちが少しでも救われる世の中をつくる。それを仕組みに参加した人たちすべてが何かしらのメリットを享受する仕組みを作り上げた株式会社shoichiの技ありなビジネスモデルだとおもいました。ただ廃棄するのであれば相談されてみてはいかがでしょうか?以下、同社のプレスリリースより画像と店舗概要を引用。
■Colors カンボジア・シェムリアップ Wat Bo RD店
所在地:ផ្លូវវត្តបូ ជាប់ម៉ាត២៥០០ ហាងcolor ទល់ហាងកាហ្វេ Biolab Cafe, CAMBODIA