アクセシブルデザインな商業施設
バリアフリーという言葉が浸透して長く日が経ちます。SDGsでも「誰一人取り残さない」持続可能で多様性と包摂性のある社会の実現のためというメインテーマの元に17の目標が設定されています。この包摂という言葉には、高齢者・子供・障害者などを含めています。すべての人がアクセスすることができる商業施設がハード面ではこれまで積極的につくられてきました。
例えば1994年に制定されたハートビル法、2006年に施行されたバリアフリー新法を経て商業施設もその影響を受けコンプライアンスを遵守した建物が建てられてきました。そのことにより、より多くの顧客を受け入れるためのハード面の対応は進んでいきましたがソフト面の対応は進んでいませんでした。ソフト面の対応とはどいうことなのか?というと人間の対応、対応方法でより幅広い人を受け入れられる仕組みをつくっているかどうかということです。
今回のニュースはそごう・西武が運営する西武所沢S.C.が、所沢市から寄贈を受けた筆談ボードを、12月1日(水)より館内の衣料品や食料品売場、各専門店、インフォメーションなど計215カ所に導入するというもの。聴覚障害者や高齢者など音でコミュケーションすることが苦手な人にとっては意味があるツールとなる筆談ボードを館全体で完備するというもの。
商業施設も今後より多くの人を受け入れるための準備としてより多くの顧客を受け入れるためのソフト面のアクセシブルデザインを進めていく必要性があります。今回の株式会社そごう・西武がきっかけとなり、聴覚だけではなく視覚や肢体不自由など幅広い方が商業施設をより気軽にたのしめるソフト面の対応が充実していくことを私は期待しています。
以下、株式会社そごう・西武のプレスリリースよりサービス概要と画像を引用。
【筆談ボード導入概要】
■導入時期:12月1日(水)~
■導入売場:西武所沢S.C.=食品売場、化粧品売場、婦人服、専門店など計200カ所
ワルツ所沢=ジュエリーツツミ、カフェ・コスモ、山野楽器など計15カ所
■西武所沢S.C.ホームページ:https://www.seibutokorozawa-sc.jp/