社会の変容と商業施設
とても古い話から順を追っていく話になりますが、先の大戦が終了し第一次ベビーブームが起きたのが戦後直後の1946年〜1950年前後。その世代、団塊の世代が社会に出て家庭を持ち始め社会はこれまでの形から大きく変容していきました。一番大きな変容は核家族の誕生でした。核家族で育った子どもたち、1970年から1975年生まれの人達、団塊の世代Jrと呼ばれる世代の人たちは晩婚化が進み、家族のカタチも多様化していきました。社会の最小単位は家族と呼ばれていますがその家族のカタチが変わると社会の形もかわります。
昔ながらの三世代が1つの家に住む家族を想定して構築された地域行政サービスの形も今の形に合わせて変容しなくてはいけない時代ですがなかなかそれが前に進んでいない時期が続きましたが2000年に入り各地方自治体は率先してあらゆる家庭に対応したサービスを行える仕組みを作る努力をはじめました。その一つが地域連携拠点の創出でした。市政サービス1つの拠点だけで受けられるのではなく、市民の人のライフスタイルにあわせて市民に寄り添うように住まう人の利便性を考えたサービスを行うようになりつつあります。
その一つの例が神奈川県茅ヶ崎市の浜見平。もともと住宅公団が保有していた浜見平団地の跡地を茅ヶ崎市とURと大和ハウス工業の3社で開発したのがブランチ茅ヶ崎でした。3期に別れて開発されてブランチ茅ヶ崎1はテナントの殆どが市政サービス。ブランチ茅ヶ崎2は周辺地域の住民にとって使い勝手良いテナントが出店。そしてこの度ブランチ茅ヶ崎3では地域のこどもたちに焦点をあわせて、障害児も健常児も一緒にあそべるインクルーシブ遊具の設置された遊び場や落書き広場などを完備。同時に地域の方が使えるコミュニティルームも完備したものになるとのこと。
コロナで社会は変容していっていますが、目に見えない形でゆっくりと人口動態やライフスタイルも変容していっています。その変容にあわせた商業施設をつくることでその時、その場所、その人達にあった商業施設は完成していきます。ブランチ茅ヶ崎3がより地域によりそう、社会の変容にフィットする商業施設として地域住民のみなさんに支援される施設として長く愛されることに期待しています。以下、大和ハウス工業株式会社のプレスリリースより施設概要と画像を引用。
■施設概要
施設名称:ブランチ茅ヶ崎3
場所:神奈川県茅ケ崎市浜見平10番の2
敷地面積:6,099.3㎡
延床面積:5184.06㎡
構造規模:鉄骨造 地上3階建
店舗数:16店舗(コミュニティルーム含む)※10月29日時点は11店舗がオープン
駐車場台数:41台
駐輪場台数:駐輪場203台、バイク置場5台
ホームページ:http://www.branch-sc.com/chigasaki/