美容部員が居なくなる店舗
DXの進化が止まらない。株式会社カネボウ化粧品が先日からAI技術を活用したデジタル体験ができる機器を相模大野のmatsukiyo LABで展開しているとのこと。機器の前に立って、肌色や顔のパーツの分析をして、利用者に合うアイシャドウを4つ提案してくれるというものだ。機器からはアイシャドウパレットと保護シートが出てくるので、パレットを持って売り場に行き提案されたアイシャドウをはめ込んで購入して完了というもの。
これを店頭導入することで生まれるメリットは接客が省けるようになってくるということだ。現時点では株式会社カネボウ化粧品のKATEのアイシャドウシリーズのみの対応になっているがこれがメーカー横断でその人にあっている色を導き出す機器などが生まれてくると商品選びという観点では接客が省けるようになる。
しかし、化粧品接客は意外とアナログなところがある。ローズマリーを立ち上げた方に一度お話を聞いた時に驚いたことがある。結婚式のパーティーメイク用の化粧品を購入したいと訪れたお客様にメイクを施して一式購入してもらったが、お客様はメイクを落とさずにそのままお店を出られたのだという。私はメイクをしたことがないのでわからないが、メイクをされると気分がアガり、テンションがあがるということがあるそうだ。
すべてのお客様にあてはまることではないが、DXが進んだとしてもある一定アナログ接客の余地はあり、それをうまくミックスして活用していくことに今後の小売の姿というものがあるかもしれないと思わされた。いずれにせよ順当に考えると株式会社カネボウ化粧品のこのツールは今後matsukiyo LABに導入されていくことになると思われる。今後のDXと小売の関係性、発展については注目していきたい。
以下、株式会社カネボウ化粧品のプレスリリースより機器の画像を引用。