国産アパレルのあり方
2011年3月11日東日本大震災をきっかけに東北地方にボランティアとしてよくお邪魔していました。その際に南三陸の医療機器メーカーの震災後の業務転換の一環としてバッグ製造とその直販をサポートをプロボノで行ったことがあります。南三陸地方では震災前から国産シャツを作っていた背景があったようで、生地の裁断だけを行う事業者、ボタン付けだけをする事業者、縫製だけをする事業者と業務ごとに1地方に事業者が集まり国産シャツを作っていたことを知りました。
国産ブランドは海外ブランドと異なり大量生産ができる体制がなく、家内制手工業的な生産アプローチで高品質を少量製造するという生産スタイルにバブル以降シフトしていったことで規模の経済が働かず生産量は年々少なくなっていっています。一説によると国内の衣服の流通の90%後半台が海外から輸入された衣服とのこと。わずか数%残っている国産アパレルは今後どうやって生き残っていくのでしょうか?
そういった国産アパレルを製造するメーカーの生き残り戦略の一つとしてネット通販による直接販売があります。今回初のリアル店舗出店を行うスタイルテックス株式会社の純国産アウターブランドEDOCOATは中間マージンを排除し市場価格の半値でコートを中心とした国産アウターをネット通販を中心として販売されてきました。今回、株式会社ジェイアール東日本都市開発が運営する、ものづくりをテーマにした商業施設「2K540」に初出店するとのこと。
日本のものづくりをテーマにしたこだわりの商業施設と日本の「本物の逸品」づくりにこだわり抜いたスタイルテックス株式会社のEDOCOATの取り組みが日本の国産アパレルの新しいあり方に一石を投じ、日本のアパレル製造のあたらしいあり方への道標になることを期待しています。以下、株式会社ジェイアール東日本都市開発より店舗概要と画像を引用。
店舗概要
・店 舗 名:EDO COAT
・住 所:東京都台東区上野5-9-16 2k540 Q棟
・営業時間:11:00-19:00
・定 休 日:水曜日・電話番号:03-5834-3754
※商品についてのお問い合わせは直接店舗へお願いいたします。