健康志向×伝統×世界への発信
コロナ禍の前から日本は健康志向の流れが巨大かつ強烈になりつつあります。ビーガンの人、スポーツジムに日々通う人など健康に気を使う人が身の回りでも多くなっているような気がします。しかし商売にとなると健康志向の店舗は意外と難しいものがあったりします。特に飲食店で健康にいい物を出すというのは難しいものです。日本には薬事法という厳しい法律があり、薬以外は飲んでも健康にならないのであたかも健康になるような表記はしてはコンプライアンス的にNGになってしまいます。健康になるようなことを想起させることもNG。
その他にJAS法という法律があり、有機農産物と正式に言うためには有機JAS認定を受けたものしか認められないというものです。有機JAS規格認定を受けるためには3つの基準をクリアしないといけません。以下、農林水産省の流通業者のための食品品質表示生徒の手引とQ&Aから引用
①種播き又は植え付け前2年以上、禁止されている農薬や化学肥料を使用しない田畑で生産。
②遺伝子組換え由来の種苗を使用しない。
③原則として農薬・化学肥料を使用しないで栽培を行う等、地域環境への負担をできる限り軽減し た栽培で生産した食品。
この基準をクリアするためには2年間農作物を生産できない期間が出来てしまうので多くの農業従事者は敬遠してしまいます。それにより、有機JAS認証を受けた農作物自体が市場に少なく高価になる傾向があり、それをつかったメニューを提供するとなると安定供給の面から考えても難しくなります。有機野菜をつかっていますと正々堂々と言い切るのは難しいのが現状です。
そこをあえて正面から切り込んだのが今回取り上げますTHE MACHA TOKYO株式会社。同社の代表の長田昌宏氏は茶葉の生産地に足繁く2年通い有機JAS認証の茶葉を使ったオーガニック抹茶づくりに成功。2018年に原宿キャットストリート近くにOPEN、2019年には2号店としてTHE MATCHA TOKYO NEWoMan新宿、2020年にはルクア大阪に3号店、キャットストリート店の移転、そして今年渋谷宮下パークに新店をOPENされるとのこと。渋谷宮下パークのコンセプトであるMIXXXX & MEEEETという点で抹茶と現代の食文化の融合、抹茶とオーガニックの融合という方向性が合致しており、世界へのMACHA文化の発信拠点としてはベストマッチな出店になるのではないかと思います。この出店を機会に世界に抹茶文化が発信され日本の食文化がより注目されるようになればと思いました。
以下、THE MACHA TOKYO株式会社のプレスリリースより画像引用。