サステナビリティ+エシカル=集客
いわずもがなですが、SDGsは近年幅広く認知度が上がりました。17の目標に169のターゲットを国連レベルだけではなく各国の国民で皆で達成し、未来を皆で作り上げようというものです。この動きはここ数年で日本国内でも多くの企業がこの動きに賛同して様々な行動を開始しています。でもただただ世の中に良いことをするのでは意味がないので本業を行うことでSDGsの目標達成ができることを多くの企業が取り組み始めています。
商業施設ではその場所をうまく提供し、世の中に良いこと、環境にいいことをするという活動が増えています。記憶に新しいところでは、東急プラザ表参道原宿では屋上階をビオトープにして環境保護に取り組んでいらっしゃいます。
今回は伊勢丹新宿店で屋上を福祉事務所ネットワークに提供し、はちみつを集め、新宿周辺の自然環境をミツバチを使い維持し、そこでとれたはちみつを使った商品を伊勢丹で販売するというエコシステムに取り組むということです。従来であれば単一のSDGsアクションで完結するところをエコシステム全体に良い取り組みでありながら、顧客をも集客することができるストーリーを作り上げられています。
このような動きはなかなか真似ができる行動ではありませんが、各社SDGsに関する行動を各社の置かれた環境において努力し取り組んでいくことが必要なのかと思います。以下、株式会社三越伊勢丹ホールディングスのプレスリリースから引用。
伊勢丹新宿店で都市養蜂がスタート!「しんじゅQualityみつばちプロジェクト」×ISETAN <MIEL ISETAN SHINJUKU>始動
3月中旬に伊勢丹新宿店関連ビル屋上に5つの巣箱がやってきた<MIEL ISETAN SHINJUKU>
伊勢丹新宿店では、「しんじゅQuality」(新宿区障害者福祉事務所等ネットワーク)*が、障がいのある方の就労機会の創出と地域の方々との交流を目指し2019年に立ち上げられた「しんじゅQualityみつばちプロジェクト」と協業し、伊勢丹新宿店の関連ビル屋上にて、都市養蜂を開始しました。ミツバチたちのそのつぶらな5眼で、5つの「みえる」を叶えてくれます。
「伊勢丹から緑がみえる」ように花粉を運び、新宿の花蜜を集めて「新宿が、みえる」をカタチに。
地域のかけ橋として「みんながみえる」採蜜で、生態系をととのえて「空が、みえる」ようになります。
共生のあり方を教えてくれる巣箱からは明るい「未来がみえる」のです。
オイシイだけにとどまらない、奥深い味わいの伊勢丹新宿店だけのハチミツです。
※MIEL(ミエル)はフランス語で、ハチミツの意。日本で初めてセイヨウミツバチが飼育された新宿御苑も近くにある「新宿」という地域との共生を養蜂で目指し、ミツバチを媒介しながら、私たちが愛すべき「新宿」の生態系の維持に貢献してまいります。
3月中旬、伊勢丹新宿店の関連ビル屋上に5つの巣箱を設置し、茨城県で越冬をしていたミツバチ(約5万匹)をお迎えし、都市養蜂を本格スタートしました。現在、ミツバチは元気に新宿御苑を含んだ周囲2~3m圏内を飛び回り、順調に蜜を貯めています。*「しんじゅQuality」(新宿区障害者福祉事務所等ネットワーク)は、障がいのある方が中心となり、ビル屋上での養蜂作業をはじめ、採蜜後に遠心分離機にかけ、漉して、瓶詰め、ラベルや値札貼り、箱詰め、使用器具や瓶の洗浄まで、障がいに応じてさまざまな仕事を行っています。伊勢丹新宿店では、このプロジェクトに賛同し、2020年9月より、和菓子等各ショップでこの新宿産のはちみつを使ったスイーツを販売しています。今後、スイーツに限らず惣菜などでも、安定的・長期的にこの取り組みを一緒に続けていくため、養蜂できる屋外スペースが極めて少ないという新宿区内で3つめの養蜂場として、伊勢丹新宿店の関連ビル屋上を提供することになりました。