時代のニーズに応える取り組み
都心部の中心地にあるからと言ってバリバリのMDを揃えてもその施設に人が集まらないという状況が散見されるようになってきました。その背景には地域間のマーケティング競争が激化しているからです。地域間競争で勝つことのできない地域に関しては商業施設でも角度を変えた商業施設にしていかないといけなくなってきています。では、どのような商業施設が求められるのか?それは各地域の特性によって異なるものだと思われます。今回の恵比寿はバブル時期からおしゃれな場所として立ち位置を維持していましたが、近年のECサイトの台頭や渋谷・原宿のオーバーストアの煽りを受けて物販で成長することが難しくなってきている地域でもありました。であれば、今・ここ・で恵比寿を利用する人が必要な機能は何かに立ち返ってもう一度施設の立ち位置を考え直して作られたのが今回ご紹介するシェアをテーマにした施設なのではないかと思われます。ビルのリノベーションを得意とする株式会社リアルゲイトが今回はリノベーションという枠から一歩踏み出した意欲的な挑戦を行われるようです。今秋のOPENが待ち遠しい施設です。以下、株式会社リアルゲイトのプレスリリースより抜粋。
サッポロ不動産開発とリアルゲイトが協働、恵比寿ガーデンプレイスにシェア複合施設を今秋オープン
地下約460坪をシェアオフィス、屋内ひろばやシェアキッチンなど「シェア」をテーマにした複合施設にリニューアル、地域コミュニティ活性を後押し
株式会社リアルゲイト(本社:東京都港区、代表取締役:岩本裕、以下「リアルゲイト」)は、サッポロ不動産開発株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:時松浩、以下「サッポロ不動産開発」)が保有する複合施設「恵比寿ガーデンプレイス(所在地:渋谷区恵比寿4丁目)」の開業25周年の節目に、サッポロ不動産開発と協働で当施設内のグラススクエア地下1階の一部をリニューアルすることを発表します。地下スペース約460坪を、“働く”と“生活”が融合した新しいライフスタイルの創造と地域コミュニティの活性化を促進する「シェア」をテーマにした複合施設へ刷新し、2019年秋に開業する予定です。
リアルゲイトは、東京、渋谷・青山エリアを中心に、都内に45棟の築古ビルのリノベーション・リブランディングや新築プロデュースを行っています。スタートアップ企業のアイデンティティをオフィス空間へ自由に反映でき、共用部にはデザイン性の高いラウンジやルーフトップガーデン、キッチンを設けるなど生産性向上や他社との差別化が図れるオフィス環境が好評で、累計入居企業数1,200社、累計利用者数5,600名の実績があります(2019年4月末時点)。これまで、不動産を通して多くのスタートアップの課題やニーズと向き合い、入居者がより快適でクリエイティブに仕事を行うための支援を行ってきました。
この度、リアルゲイトがこれまでに蓄積した実績と不動産再生技術を活かし、サッポロ不動産開発と協働でリニューアルを行うのは、恵比寿ガーデンプレイス内グラススクエア地下1階の一部である約460坪です。約300坪の開放感あふれるオフィス空間を中心に、ゆったりくつろげる屋内ひろばやカフェ、シェアキッチン、ポップアップストアなどからなる複合施設へリニューアルします。
今回のリニューアルを通じて、そこで働く人々と「恵比寿ガーデンプレイス」の来街者とがつながる機会を創造し、この街に集うすべての人にとって心地の良い時間や空間が生まれる場の提供を目指します。
(※リニューアル情報の詳細に関しては、8月中にリリース予定です。)
■リニューアル後の施設概要
<オフィス空間>
クリエイターやIT関連のスタートアップ企業、フリーランサーをメインターゲットとし、「働く場所に+αの価値を」をコンセプトに、入居者の健康面のサポートやコミュニティ活動を促進する機能を備えたシェアオフィスです。「食」「運動」「睡眠」の観点から、カフェによるヘルシーフードの提供やフィットネスプログラムなどコミュニティ活動の充実、そして仮眠スペースの導入(※予定)など、入居者の健康で快適なワークライフをサポートします。そのほか、入居者同士の交流を活性化させるイベントの定期開催やコンシェルジュの常駐など、入居者のビジネスサポートも計画しています。
また事業ステージや業態に合わせ、1名で利用可能なフリーデスクからプライバシーを確保したプライベートオフィス、ショールームとしても機能するオフィスまで様々な区画を企画予定です。
大手企業の働き方改革が進む中、スタートアップや中小企業にも、より自由にアイデンティティを表現・構築できる生産性の高いオフィス空間を提供し、“恵比寿ガーデンプレイスらしい”新たな働く場の創出を目指します。
<屋内ひろば(コミュニティスペース)>
恵比寿の強みである「住む」と「働く」のバランスの良さを生かし、リニューアルエリアの中心には天井の高い吹き抜けスペースを活かした、コミュニティスペースを設けます。いつでも晴れた日を感じられる緑豊かなオープンスペースは、オフィス入居者の休憩場所としてだけではなく、誰でもゆったりと寛げる空間として、また展示会や交流会、ワークショップ、セミナーなどイベントスペースとしても利用できます。様々なイベントなどを通して「体験」や「交流」を生み出すオリジナルな空間として、周辺のワーカーや地域住民のコミュニティ活性化を促進させ、人々が憩う公園のような空間をつくります。
<カフェ>
オフィスの入居者だけでなく近隣住民や来街者も利用でき、様々な人の自発的なコミュニティ形成を促します。充実したフードやドリンクをはじめ、ヘルシーフードの提供にも力を入れ、「食」の面から利用者の健康をサポートします。
この他にもシェアキッチン、ポップアップスペースなど、この街に集う様々な方に向けたコンテンツが充実する複合的な空間へ生まれ変わる計画です。本プロジェクトを通し、新しいライフスタイルの創造と恵比寿ガーデンプレイスの価値向上に貢献していきます。
■「恵比寿ガーデンプレイス」リニューアルの概要
所在地:東京都渋谷区恵比寿4-20-4
リニューアル部分:グラススクエア 地下1階
リニューアル面積:約460坪
内訳 ワークプレイス 約 300坪
その他 約 160坪
(計画段階のため、変更になる可能性があります。)