ズンドコ商店、あびこショッピングプラザに千葉県初出店 駄菓子屋を“高集客型体験テナント”としてSC展開へ
株式会社ズンドコ商店は2026年3月28日、千葉県初出店となる「ズンドコ商店 我孫子店」をあびこショッピングプラザ2階にオープンした。プレスリリースでは同店を千葉県初進出の旗艦店と位置づけており、あわせて千葉県・茨城県を中心に、商業施設内区画や駅近路面、ロードサイドでの新規物件募集も開始している。単発の新店情報ではなく、我孫子を起点に周辺エリアへ面展開していく意思を明確に打ち出した出店といえる。
今回の出店を商業施設ニュースとして見るうえで重要なのは、「駄菓子屋が入る」という話にとどまらない点だ。ズンドコ商店は自社リリースで、駄菓子・クレーンゲーム・縁日催事を組み合わせた高集客型モデルを掲げている。つまり売場の中心は、単に低単価菓子を並べる物販ではなく、子どもが立ち寄りたくなり、親が付き添いやすく、祖父母世代も懐かしさで入りやすい、小型の体験装置として再設計された業態にある。SCにとっては物販テナントの補完というより、館内滞留と回遊のきっかけをつくる役割のほうが大きい。これはリリース内容に基づく整理であり、館内導線への効果はそこから導ける推定だ。
出店先のあびこショッピングプラザは、我孫子駅から徒歩5分、イトーヨーカドーを核に約50の専門店で構成される駅近型ショッピングセンターである。館内には日常使いの物販や飲食、サービス店舗がそろっており、広域集客の目的地型モールというより、生活導線の中で繰り返し利用される地域密着型施設の色合いが強い。そうした施設にズンドコ商店が入ることで、食品や日用品の買い回りに加え、子ども連れ来館の寄り道需要や週末の短時間レジャー需要を拾いやすくなる。日常型SCの中に、あえて“遊びの理由”を差し込む出店とみることができる。
ブランド側の変化も見逃せない。ズンドコ商店は2010年創業で、2025年7月にはパレットグループ傘下に入った。事業承継に関する発表では、ズンドコ商店が新設分割で設立され、パレットグループのもとで事業拡大を進める体制に移ったことが示されている。今回の我孫子店が「昔ながらの駄菓子屋の延長」ではなく、エンタメやホビー分野を束ねるグループの一角として再編された業態の拡張局面にあることは、ここから読み取れる。昭和レトロを売る店ではなく、レトロ感を入口にしながら、施設に入れやすい娯楽売場へ再商品化されたことに意味がある。
さらに、ズンドコ商店はすでにジョイフル本田ニューポートひたちなかやヒタチエなど、商業施設への導入実績を持つ。ヒタチエ店の紹介でも、懐かしい駄菓子に加えて、当てくじや10円ゲームなど、買い物と遊びを一体化した構成が確認できる。茨城県内で施設内運営の型を磨き、それを千葉の駅近SCへ横展開してきたとみると、今回の千葉初進出は単なるエリア拡大ではなく、商業施設向け業態としての再現性を試す段階に入ったと捉えられる。
駄菓子そのものは高単価商材ではないが、入店ハードルが低く、少額でも購買が成立しやすい。そのうえでクレーンゲームや縁日要素を加えることで、売場を「買う場所」から「つい立ち寄る場所」に変えられる。今のSCで空き区画対策や来館動機の細分化が重要になる中、ズンドコ商店のような業態は大型専門店の代替ではなく、小区画でも機能する集客パーツとして導入余地がある。我孫子店は、千葉県初出店という地域トピック以上に、駄菓子屋を体験テナント化して商業施設へ実装する流れが、いよいよドミナント前提で動き始めた案件として見るべきだろう。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
■ 店舗概要
店舗名:ズンドコ商店 我孫子店
オープン日:2026年3月28日(土)
所在地:〒270-1166 千葉県我孫子市我孫子4-11-1 あびこショッピングプラザ 2F
最寄駅:JR常磐線・JR成田線「我孫子駅」徒歩5分
営業時間:10:00〜20:00
取扱商品:駄菓子・クレーンゲーム
公式サイト:https://zundoko.co.jp/
Instagram:https://www.instagram.com/zundoko_abiko/





