梅田の“冷たいご褒美枠”を奪い合う時代に、ヨーグルトアイスは「買い方」で勝負する——YOGURT WORLDがHEP FIVE 7階に出店
韓国で話題のヨーグルトアイス専門店「YOGURT WORLD(ヨーグルトワールド)」が、2026年2月13日(金)、大阪・梅田の商業施設「HEP FIVE」7階にオープンした。運営は株式会社YOGURT WORLD JAPANで、今回の出店は同社の日本展開の一環として告知されている。プレスリリースでは、初日から行列ができたことや、オープン後の短期間で来店が伸びた旨が示され、話題性を前提にした立ち上がりを狙った姿勢が読み取れる。
ただし、ニュースの本質は「ヨーグルトアイスが新しい」ことではない。日本にはフローズンヨーグルトの受容が以前からあり、カテゴリとしての初見性は限定的だ。今回の動きが“いま”成立しやすいのは、味や健康訴求だけでなく、トッピングを選び、組み合わせを作り、見た目ごと共有するという一連の行動を、商品体験として設計している点にある。店側が強調する「数十種類のトッピングによるカスタマイズ」は、単なる追加要素ではなく、買う理由を「選ぶ工程」に置き直す装置として働く。citeturn0search0
出店先がHEP FIVEの7階であることも、意味を持つ。同フロアは飲食フロアとして、共用部やテイクアウト利用も含めて“集まる場所”として再設計され、「TAMLO(タムロ)」というフロア名称が用いられている。待ち合わせ、寄り道、短時間の休憩といった用途が混ざる場では、「食事」だけではなく「小さなご褒美」を差し込む需要が強い。ヨーグルトアイスは、滞在型にもテイクアウトにも寄せられ、さらにカスタムによって“その人の一品”になるため、施設が目指す滞在・回遊の設計と噛み合いやすい。
梅田での競合を「アイス店」に限定すると、かえって見誤る。実際に奪い合うのは、カテゴリではなく「冷たい甘味を買う時間」と「写真映えのご褒美枠」である。カフェのフローズンドリンク、テイクアウトスイーツ、食後のデザート、さらには季節商品で動機を作るチェーンまで、同じ財布と同じ隙間時間を取り合う。スターバックスのように店舗密度と導線が強いプレイヤーは、味が似ているからではなく、購買行動が近いから競合になり得る。梅田では“手早く確実に満足を得る”選択肢が多いぶん、専門店は「そこで買う理由」を体験として分かりやすく提示する必要がある。
リーシングの観点では、評価すべきは「ヨーグルトアイス」という品目よりも、「カスタム体験×SNS拡散×回転設計」を一体で持ち込めるかどうかだ。今回、告知主体にはSNSマーケティング等を掲げる株式会社ZIKも名を連ね、話題化の数値が前面に置かれている点からも、商品単体ではなく運用を含めたモデルとして組み立てていることがうかがえる。施設側にとっては、フロアの更新感と若年層の来館理由を補強しやすい一方、同型業態が増えた局面では“新しさ”の消耗が早い。したがって次の焦点は、限定トッピングなど更新の頻度、ピーク時の待ち列処理と提供スピード、テイクアウト導線の詰まりにくさ、そして投稿が初日で終わらず再来店理由に転化するか、といった運用の精度になる。
今後の注目点は三つある。第一に、梅田の過密な選択肢の中で、スタバや他の“冷たいご褒美”と並べられたときに、カスタム体験の差が体感として伝わるか。第二に、行列が“話題”で終わらず、回転と満足の両立で日常の選択肢に入れるか。第三に、更新(限定・季節)を継続的に回し、来店動機を上書きし続けられるかである。梅田で勝つのは、アイスの流行そのものではなく、「買い方」を設計し直して、混雑と更新を運用で回し切れるブランドだと言える。以下、株式会社ZIKのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。

■ 店舗概要
店舗名:YOGURT WORLD(ヨーグルトワールド)
オープン日:2026年2月13日(金)
所在地:大阪府大阪市北区角田町5-15 HEP FIVE 7階
業態:ヨーグルトアイス専門店
■SNS情報
Instagram:https://www.instagram.com/yogurtworld_jp/
TikTok:https://www.tiktok.com/@yogurtworld_jp/
■ 運営会社
会社名:株式会社 YOGURT WORLD JAPAN
代表取締役社長:中西 裕二
住所:大阪府大阪市西区南堀江1丁目16-23 MIRABELL NORTH 6F
コーポレートサイト:https://yogurtworld.jp/



