MARK IS みなとみらい過去最高売上を、周辺来街の厚みと「核」の整備から読み解く
MARK IS みなとみらいを運営する三菱地所プロパティマネジメントは、2025年(1月1日〜12月31日)の売上高が約292億円で過去最高となり、前年比108%だったと発表した。あわせて2025年度(2025年4月1日〜2026年3月31日)も過去最高を更新する見込みとしており、リニューアル後の反応が一時的な上振れにとどまらず、通期でも水準が保たれていると位置づけている。
この数字を館内の更新だけで説明するより、みなとみらい周辺の「来街の厚み」が増していることを前提に置くほうが実態に近い。たとえばKアリーナ横浜は2023年9月29日の開業が公式に示され、ライブ・興行の稼働が地区の夜間や週末の人流を押し上げやすい構造になった。 さらにMICE(会議・展示など)の受け皿として、パシフィコ横浜ノースが2020年4月24日に開業している。 こうした興行とMICEの両輪は、観光の波に左右されにくい平日昼・夜の需要も生みやすい一方、近接エリア内での選択肢が増えるため、商業施設側には「地区に人がいる」だけでは足りず、「自館が選ばれる理由」を更新し続ける必要が生じる。
その局面で同館が強化したのが、目的来館を生む核と、鮮度を切らさない入替の組み合わせだ。核の代表例として、ローソン・ユナイテッドシネマ STYLE-S みなとみらいが2024年4月26日に同館5階で開業している。 加えて、テナント更新の面では、スポーツデポフラッグシップストアが2025年10月10日にオープンするとされ、話題性と売場体験を梃子にした集客装置として位置づけられている。 施設発表でも、2025年春以降に約25店舗の新店・リニューアルを重ねた点を成果の要因として挙げており、核を置いたうえで「来館理由の更新」を重ねた構図が見える。
運営面で効いてくるのは、こうした核が強いほど、ピーク時の体験品質が売上の持続性を左右する点である。周辺で興行や大型会期が重なる日は、来館の山が読みやすい反面、待機・滞留・受け渡しが導線を詰まらせれば、館全体の回遊が鈍り、売上の取りこぼしやストレス要因になりうる。逆に言えば、混雑を制御しながら飲食・物販へ波及させ、平日夜や会期の合間の需要も拾える設計になっているかどうかが、次の伸びしろになる。
リーシングの焦点は、「大型の核を入れた」こと自体より、地区の来街特性に合う核を持ちながら、入替の頻度と質で鮮度を保てるかに移る。今後の見どころは、来館者数の伸びが売上の伸びと同時に進んでいることを踏まえつつ、核テナント起点の波及が客単価や再来店にまで及んでいるか、そして入替の勢いが一巡した後も数字が維持されるかである。来館者数はのべ1344万人(1%増)と報じられており、次は「人流の増加を、館内消費と体験にどう変換し続けるか」が評価軸になっていく。以下、三菱地所プロパティマネジメント株式会社のプレスリリースから画像と施設概要を引用。
住所 神奈川県横浜市西区みなとみらい3丁目5番1号 アクセス みなとみらい駅(みなとみらい線)直結桜木町駅(JR・市営地下鉄)から「動く歩道」を利用し徒歩 8 分 延床面積 約 116,200 ㎡ (約35,200坪) 店舗面積 約 43,000 ㎡ (約13,000坪) 駐車場 900 台 (提携駐車場含む2,000台以上) 階数 地下 4 階、地上 6 階、塔屋 1 階 店舗数 約 175 店舗 公式HP http://www.mec-markis.jp/mm/






