ピケカフェ天神・初動130%の意味 限定メニューが「来館理由」になる店舗設計
マッシュフードラボが運営する「gelato pique cafe ソラリアプラザ店」は、2026年1月21日に西鉄ソラリアプラザ1階(福岡市中央区天神)で開業し、オープン後5日間の売上が予算比130%、購入客数は延べ約1,300名、行列は最大120分待ち、週末にかけて終日満席が続いたと発表した。オープン限定のHAPPY BAGが開店2時間半で完売したことに加え、限定メニューだけで売上の約4割を占めた点が特徴で、オープン限定の「ピケベアクッキークレープ」は5日間で270個、店舗限定の「博多めんたいことチーズのクレープ」も130個とされる。
このニュースが示すのは、話題性の高い新店が入ったというだけでなく、「その店に行く理由」をメニューで明確に作り、初動の需要を刈り取れていることだ。ご当地食材を使った店舗限定や期間限定を重ねることで、来店動機が“買い物のついで”から“目的来店”へ寄りやすい。さらに警固公園に面した大きな窓、撮影を促す装飾、テイクアウトで公園利用につながる記述からは、店内滞在と店外利用が同時に立ち上がる設計になっていることがうかがえる。
最大120分待ちは強い集客点である一方、列の滞留がフロアの通行や近接店舗の回遊に影響するリスクも抱える。施設側にとっては、にぎわいを“見せ場”として活かしつつ、待機場所の取り方、受け渡しの回転、テイクアウト導線の設計によって混雑を制御できるかが重要になる。とりわけ都市型施設では、通路幅やピークの重なり方によって体感が一気に悪化しやすく、店内外の動線がどこで詰まるかを前提に運用を詰める必要がある。
今後の注目点は、限定の販売期間が終わった後に定番商品で客数と客単価を維持できるか、限定の更新で再来店を作れるか、混雑の平準化とオペレーション改善で「並ぶ価値」を継続できるかの三点に集約される。初動は話題性で押し上げやすいが、継続局面では“限定があるから行く”から“ふだんも使う”へ転換できるかが評価の分かれ目になる。これらがクリアできれば、駅前の都市型施設における飲食テナントの導入効果を、売上だけでなく体験価値の面からも示す事例になっていく。以下、株式会社マッシュホールディングスのプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
店舗情報
オープン日:2026年1月21日(水)
店舗名称:gelato pique cafe (ジェラート ピケ カフェ)ソラリアプラザ店
所在地:福岡県福岡市中央区天神2丁目2−43西鉄ソラリアプラザ1階
営業時間:10:00-20:00(ラストオーダー19:30)
電話番号:092-401-2662







