老舗ギフト企業・大和、「選ぶ体験」を前面に出した専門店をルクアイーレに出店 PRESENTERS ROOMが関西初進出
株式会社大和は、ギフト専門店「PRESENTERS ROOM」を2025年12月19日、ルクア大阪西館のルクアイーレに出店した。PRESENTERS ROOMは同社が長年手がけてきたカタログギフト事業の知見を背景に、贈る側と贈られる側の双方が「選ぶ時間」を楽しむことを主眼に据えた新業態であり、今回が関西エリアでの初出店となる。
出店先となったルクアイーレは、大阪駅直結という高い集客力を持つ駅型商業施設であると同時に、異なるジャンルや価値観を掛け合わせた編集型のテナント構成を特徴としている。単なる物販にとどまらず、商品背景や体験価値を重視する施設方針を掲げており、ギフトを「選択体験」として提示するPRESENTERS ROOMのコンセプトとは親和性が高い立地といえる。
株式会社大和は、80年以上にわたりギフト商品やカタログギフトを軸に事業を展開してきた老舗企業である。一方、PRESENTERS ROOMは従来の法人需要中心のギフト流通とは異なり、個人客の来店体験を重視したリアル店舗型の業態として開発された。すでに首都圏や東北エリアでの出店実績があり、本件は同業態を全国へ拡張していく過程の一環に位置づけられる。
店内では、従来型のカタログギフトに加え、テーマ性を持たせた「選べる」ギフトや、デジタル要素を取り入れたソーシャルギフトなど、多様な贈答ニーズに対応する商品が展開されている。特徴的なのは、何を贈るかを即断させる売場ではなく、贈る相手やシーンを起点に選択肢を広げていく点にある。専門スタッフによる提案を通じて、贈答行為そのものを体験価値として再構成する狙いが読み取れる。
商業施設の視点で見ると、ギフト専門店は季節需要に左右されやすい反面、ブライダル、送別、返礼など年間を通じた需要を内包する業態でもある。PRESENTERS ROOMは、そうした安定需要に加え、「迷う時間」「相談する時間」を前提とした滞在型の利用を想定しており、回遊性や滞留時間の創出という点でも施設側に一定の効果をもたらす存在と考えられる。
ECやSNSを起点としたソーシャルギフトが一般化する中で、リアル店舗に求められる役割は変化している。本出店は、老舗ギフト企業がリアル空間を通じて「選ぶ価値」を再提示する試みであり、駅型商業施設における編集型・体験型物販の一事例として注目される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要。
■「PRESENTERS ROOM ルクアイーレ」 概要
店舗名︓PRESENTERS ROOM ルクアイーレ
オープン⽇︓2025年12⽉19⽇(金)
所在地︓〒530-8558
大阪府大阪市北区梅田3-1-3 ルクア イーレ 7F
TEL. 06-6345-6212
営業時間︓10︓30〜20︓30 売場⾯積︓18坪




