三井アウトレットパーク木更津で高感度ブランドの出店が加速──東日本唯一・国内最大級の店舗が相次ぎオープン
三井アウトレットパーク木更津で、高感度ファッションを中心とした新規出店が相次いでいる。2025年11月から12月にかけて、Acne Studios、AMI Paris、MSGM、BIRKENSTOCK といった希少性の高いブランドが立て続けにオープンし、同施設が掲げる“日本一の店舗数”を生かしたブランドポートフォリオの強化が一段と進んでいる。増床により約330店舗規模へ拡大したことで、デザイナーズ系の専門店を複数同時に誘致できる環境が整ったことが背景にある。
新店の顔ぶれを見ると、東日本唯一や国内最大級といった特徴を持つ店舗が多い。12月12日には Acne Studios が国内最大級のアウトレットとしてサウスゾーンに開業し、同ブランドのクリエイティブ性の高いコレクションを扱う拠点が新たに形成された。翌日には、POLO RALPH LAUREN FACTORY STORE が増床リニューアルにより再始動し、既存の人気カテゴリーを拡張する形で施設の基盤を支えている。
さらに、12月5日には AMI Paris が東日本唯一となるアウトレットポップアップとして登場した。フレンチカジュアルを代表するブランドがアウトレットに並ぶことで、都心部の高感度層を呼び込む効果が期待される。11月20日には MSGM が東日本唯一のアウトレットとして出店し、ミラノ発のコンテンポラリーブランドが新たにラインナップへ加わった点も注目される。11月15日には BIRKENSTOCK が国内二店舗目となる直営アウトレットをオープンし、フットウェアカテゴリーの訴求力を強化した。
今回の連続出店から見えてくるのは、木更津が従来のファミリー・観光需要に加えて、目的性の高いファッション来訪をより強化する方向へ舵を切っていることである。東京湾アクアラインを介した東京都心・神奈川県からの流入の多さは、希少性の高いブランドのアウトレット展開と相性がよく、店舗ラインナップの刷新を通じて「わざわざ訪れる動機」を増幅させる戦略が読み取れる。
また、施設はすべて1階建ての回遊しやすい設計で、開放的な空間特性を備えている。新店がサウス・ノース・セントラル各ゾーンに分散して配置されたことで、施設全体の巡回導線の強化にも寄与している。特に高感度ブランドの複数導入は、買い回りの広がりに影響を与え、全館での滞在価値向上が期待できる。
大規模増床後の木更津では、既存ブランドのリプレイスと新規誘致を組み合わせた“ポートフォリオの再構築”が継続的に進行している。施設側が発信する「店舗数日本一」のスケールメリットを、単なる量的拡大ではなく質的強化に転換している点が今回の出店ラッシュの特徴である。今後も高感度ブランドの展開動向が、木更津の広域集客とリゾート型アウトレットとしての価値向上にどのように寄与するかが注目される。以下、三井不動産商業マネジメント株式会社のプレスリリースから画像を引用。





