厚木ガーデンシティビルに「NICOPA 厚木店」開業 中心市街地でファミリー向けアミューズメント需要に対応
厚木ガーデンシティビルに新たなファミリーアミューズメント施設「NICOPA 厚木店」が開業する。オープンは2025年12月5日であり、東名阪エリアで複数のアミューズメント施設を展開するカーゾックが、厚木市中心部への出店を進める形となった。小田急線本厚木駅周辺は、飲食やサービスを中心とした業態が集積する一方、屋内で長時間滞在できるファミリー向けレジャーは限定的で、今回の出店は中心市街地の機能補完としても注目される。
本厚木エリアは乗降客数が多く、駅周辺にはミロードをはじめとする商業施設が集まるため、昼夜の人流が安定している。若年層からファミリー層まで幅広い来街者が見込めるが、子どもを伴う利用が想定される屋内型アミューズメント施設の選択肢は決して多くない。とりわけ、気象条件に左右されず利用できるカテゴリーは需要が強く、今回のテナント追加は商業用途が偏りがちな中心部で一定の効果をもたらすと考えられる。
NICOPA 厚木店は、クレーンゲームやメダル機、体感型ゲームを中心とした同社の標準構成を踏襲しつつ、幅広い年齢層が利用しやすい点が特徴である。厚木ガーデンシティビルはこれまでも生活関連のテナントを中心に構成してきたが、アミューズメント用途の追加は施設全体の回遊性を高める要素となり、平日のファミリー層、休日の中高生層の双方を誘引する可能性が高い。特に近隣は日常型商業施設やサービス業態が強いエリアであり、買い物目的以外の滞在動機を形成するテナントは商圏全体の価値向上に寄与する。
カーゾックは1971年創業の企業で、ショッピングセンター内アミューズメントの運営に長い実績を持つ。近年は「NICOPA」「nico ground」に加え、三重県多気町の木育施設「kiond」など新たな事業領域にも取り組み、体験型の集客コンテンツを複層的に展開している。同社の出店は、単なるゲームコーナーの設置にとどまらず、地域の生活導線に合わせた編集力が評価されてきたもので、厚木市中心部の商業環境においても一定の存在感を示すとみられる。
本厚木駅周辺は、郊外に比べ大型レジャー施設が少なく、子育て世帯が手軽に利用できる屋内サービスが求められてきた。駅近ビルへの出店は、徒歩圏で子どもが楽しめる環境を求める利用者ニーズに合致し、施設側にとってもターゲットを広げる契機となる。さらに、ガーデンシティビルは複数の用途が同居する建物であり、来訪理由が多様化することで既存テナントへの波及が期待される。都市型のアミューズメント需要が高まる中、同店の立ち上がりは厚木中心部における回遊性の向上と滞在時間の延伸に寄与する可能性がある。
今回の開業によって、厚木ガーデンシティビルは生活利便型の既存構成に加え、レジャー要素を取り込むことで、地域における利用動機の幅を広げることになる。鉄道駅を中心とした商業集積の強化が進む中で、ターゲットに合わせたアミューズメント業態の適切な配置は施設価値を引き上げる重要な要素であり、ファミリー層の滞在需要に応える今回の出店はその一端を担うものといえる。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗概要】
グランドオープン:2025年12月5日(金)
店舗所在地:神奈川県厚木市中町1丁目5−10 厚木ガーデンシティビル5F
営業時間:10:00~20:00






