オンワードの新業態「カシヤマ」が中部初進出。イオンモール岡崎に“ライフスタイル一体型”の6号店
オーダーメイドスーツブランド『KASHIYAMA』を展開するオンワードパーソナルスタイルが、ライフスタイル一体型ショップ「カシヤマ」の中部エリア初出店となるイオンモール岡崎店を開業する。10月の福岡、流山、既存店リニューアルを経て、11月の広島に続く6店舗目であり、新業態の全国展開が着実に加速している。
「カシヤマ」は、オンワードグループが保有する複数ブランドを横断的に構成し、ビジネス・休日・趣味など、日常のあらゆるシーンに寄り添う提案をまとめた店舗フォーマットである。オーダーメイドの『KASHIYAMA』に加え、トラッドを軸とする『J.PRESS ORIGINALS』、アウトドアカテゴリーの『JOSEPH ABBOUD MOUNTAIN』、ゴルフウェアの『PW CIRCULUS』をひとつの空間に集約している点が特徴で、単なるスーツ需要にとどまらない“衣生活の横断ニーズ”に対応する構成となっている。
この新業態に対する市場反応は早くも表れている。例えば「カシヤマ 流山おおたかの森 S・C店」では、オープン前のオーダースーツ事前予約が250件を超え、過去2年以内に開業した店舗の中でも初週売上が最大級となった。リアル店舗全体の売上も前年比136%、来店客数121%と好調で、グループ横断MDへの需要が高まっていることがうかがえる。
今回の出店地であるイオンモール岡崎は、愛知県内でも広域商圏を形成する基幹モールのひとつで、ファミリー層からビジネスパーソンまで来館目的が多様な施設である。岡崎市は自動車関連産業を背景に生活者層が厚く、周辺都市に向けた回遊も活発だ。既製品中心の大型店が充実する一方で、本格的なオーダー業態の選択肢は限られており、ショッピングモール内で完結する採寸・カスタム需要の取り込み余地は大きい。
新業態「カシヤマ」は、こうした日常導線の中にカスタム体験を組み込む点に強みがある。採寸を起点に、ジャケット・シャツ・セットアップ・アウトドア・ゴルフとカテゴリーを横断して買い回りを促す構成は、モール内の滞在時間を前提としたMDと親和性が高い。加えて、KASHIYAMAのオンライン再オーダー機能により、初回採寸後はECで完結できるという仕組みも、モールとオンラインのハイブリッド利用を後押しする。
全国で進むショッピングモールの“生活密着型”回帰において、衣料カテゴリーは既製品と専門性の二極化が進んでいる。『KASHIYAMA』が掲げる「オーダーメイドの民主化」は、この変化に応えるものであり、ファミリー層・働く女性・ゴルフやアウトドア志向の層まで視野に入れた広い需要を取り込む可能性を持つ。中部エリア初となるイオンモール岡崎店は、生活導線と高付加価値型MDを併せ持つ“複合ワンストップ”として、地域の商業環境に新たな選択肢を加える店舗となりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【カシヤマ イオンモール岡崎店】
- オープン日:12月19日(金)
- 住所:愛知県岡崎市戸崎町外山38-5 イオンモール岡崎2階
- 営業時間:月~日 10:00~21:00
- 売場面積:62坪
- 取り扱いブランド:『KASHIYAMA』、『J.PRESS ORIGINALS 』、『JOSEPH ABBOUD MOUNTAIN』、『PW CIRCULUS』
- お問い合わせ先:070-5451-8795
- 「カシヤマ イオンモール岡崎店」の詳細はこちら:




