CCC×スターバックス新業態「LOUNGE & CAFE」1号店がキラリナ京王吉祥寺に開業──SHARE LOUNGE最大級の255席で“街の滞在価値”を再構築
カルチュア・コンビニエンス・クラブとスターバックスが共同で立ち上げた新業態「LOUNGE & CAFE」の1号店が、キラリナ京王吉祥寺にオープンした。吉祥寺は文化性と生活利便が共存し、常に高い居住人気を維持するエリアである。駅直結の大型商業施設において、今回の出店は“時間消費型コンテンツ”を強化する動きの一端として捉えられる。
SHARE LOUNGE キラリナ京王吉祥寺は、全255席を備える同ブランド最大級の店舗であり、既存のコワーキングやカフェと異なる「空間のシームレスな融合」を特徴とする。SHARE LOUNGEの持つ居心地の良さ、知的好奇心を刺激する書籍提案、ワーク機能に加え、スターバックスが提供するコーヒー体験が一体化することで、利用者は目的に合わせて自由に居場所を選べる。商業施設が抱える課題である上層階の滞在価値向上に対し、行為の幅を広げる空間構造は大きな意味を持つ。
今回の店舗では、SHARE LOUNGEとして初めてファミリー向けの「ちびっこエリア」を設けた点が特筆される。吉祥寺は子育て世帯の需要が高く、商業施設側でもファミリー対応の強化が続く中、靴を脱いで過ごせるカーペットゾーンや絵本、知育玩具を揃えた空間は、地域性に根ざした新たな提案といえる。ボーネルンド監修による遊びの環境は、家族の滞在時間を促すうえで明確な訴求点となる。
さらに、文化的背景の濃い吉祥寺に合わせ、店内にはCCCアートラボが選定したアーティストによるアート作品を配置している。ミューラルやフォトアートなど、街の風景を取り込んだ表現は、従来のワークスペースにはない“感性の拠点”としての側面を生み出している。このアプローチは、単なるワークラウンジにとどまらず、地域文化との接続を意識したプレイスメイキングとして評価できる。
席の構成も特徴的で、1人利用に適したワーク席、くつろぎを意識したソファ席、商談利用を想定したボックス席、最大8名の会議室など、多様な利用シーンを想定した設計である。カフェ利用者とラウンジ利用者が同じ空間を共有できる構造は、新業態ならではの柔軟性を示している。
SHARE LOUNGEは近年、商業施設や駅前立地を中心に出店が加速している。書店を中心とした滞在型文化拠点の系譜から、物販を持たない“時間価値の提供”へと進化する中で、今回の吉祥寺店はその象徴的存在といえる。複合用途を取り込みながら街の生活者に寄り添う、商業施設型のラウンジ提案がどのように広がるか注目される。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
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■店舗概要
店舗名 SHARE LOUNGE キラリナ京王吉祥寺
住所 東京都武蔵野市吉祥寺南町2丁目1-25
営業時間 8:00~22:00
売場面積 約304坪
席数 全255席(スターバックス含む)







