季節で業態が切り替わる「77Sweets shop」が米子に初進出 イオン米子駅前店に新コンセプトスイーツ店
スイーツブランドの展開を進める株式会社UNIが、鳥取県米子市に「77Sweets shop イオン米子駅前店」を開業する。全国で出店が相次ぐ同社にとって、鳥取県は今回が初めての進出である。米子駅から徒歩圏にある商業施設への出店であり、地域の買い回り動線に新たなスイーツカテゴリーが加わることになる。
77Sweets shop は、一つの店舗で季節に応じて取り扱うスイーツブランドを切り替えるという特徴を持つ。UNI社の調べによれば、この形式は2025年8月時点で国内では類例が少なく、季節に合わせた商品体験を提供することで、来店動機を循環的に生み出す店舗モデルと位置づけられている。固定業態の店舗が多いスイーツ分野において、ブランド切り替え型の設計は、リピーター創出や滞在価値の変化を促しやすいという点で、商業施設における新しいテナントタイプとして注目される。
米子駅前店では、開業時に二つのブランドを導入する計画である。一つは全国で展開が進む「アイスは別腹」で、夜パフェや定番の生チョコ系ソフトクリームなど視覚的訴求力の高い商品を扱うブランドである。もう一つはりんご飴専門店「びっくりんご」で、青森県産や長野県産など、その時期に最も状態の良い品種を選定する姿勢が特徴である。どちらも近年出店数を伸ばしている業態であり、SNSを通じた認知形成を得意とするカテゴリーでもある。
店舗にはイートイン席を設けており、館内の回遊客だけでなく駅利用者や周辺住民が気軽に立ち寄れる設計となっている。米子駅前は地元利用と観光流動が混在する立地であるため、視認性の高いスイーツ業態は施設内での役割を期待しやすい。季節的なブランド切り替えを行うことで、反復来店を促進させる循環型の店舗体験が成立する点も、既存の専門店との差別化要素として作用する。
UNI社では、77Sweets shop を含む複数のスイーツブランドをフランチャイズ本部として運営しており、近年は関東・関西・四国など広域で出店が続いている。特に2025年は、新規オープンや既存店への新ブランド導入が短期間に連続して発表されており、フランチャイズによるエリア拡大が進んでいる状況が確認できる。米子での出店も、この流れの延長線上にあるとみられ、地方都市への広がりを示す事例の一つといえる。
今後はアサイーボウルを扱う「Acai&Co.」や、苺を使った商品を提供する「恋するストロベリー」など、他ブランドの導入も想定されており、季節ごとの刷新を前提とした長期的な店舗運営が視野に入っている。単一ブランドの固定的な販売ではなく、季節変化を軸にラインアップを柔軟に切り替える構造は、商業施設側にとっても売場の鮮度維持に寄与し得る。
スイーツ市場は撮影文化と親和性が高い領域であり、メニューの更新頻度が来店意欲を刺激しやすい。今回の米子駅前店のように、季節に応じて業態を変える形式は、地方都市においても受容度が高いと考えられ、商業施設のテナントミックスに新しい選択肢を提供するものとなりそうだ。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
◾️新店情報「77Sweets shop イオン米子駅前店」
・住所:鳥取県米子市末広町311イオン米子駅前店1階
・電話番号:070-5525-8331
・営業時間:10時〜20時
・定休日:なし
・米子駅から徒歩3分







