ORIHICA、イオンモール春日部に出店 関東ドミナントを加速しブランド認知を拡大
株式会社AOKIが展開するビジネスカジュアルブランド「ORIHICA(オリヒカ)」は、2025年11月15日、埼玉県春日部市の「イオンモール春日部」2階に新店舗を開設する。埼玉県では川口市に続く3店舗目であり、関東エリアでのドミナント強化を意図した出店である。
イオンモール春日部は、国道16号線と新4号国道が交差する庄和インターチェンジ至近に立地し、東部広域から車での来館が多い郊外型モールである。専門店数は約170店、ファッション、雑貨、食品、飲食、アミューズメントなど多様なテナントが集積し、ファミリー層を中心に日常利用客を安定的に集客している。近年はリニューアルを通じてライフスタイル提案型のテナントを拡充しており、地域密着型の商業施設として定着している。
ORIHICAはAOKIグループの中で「働くをスマートに」を掲げるブランドとして、スーツの機能性とカジュアルの快適性を融合した「ビジカジ」スタイルを提案してきた。今回の春日部出店は、関東エリアの既存店舗とのネットワークを強化し、ブランド認知の拡大を図るものとなる。郊外型ショッピングモールへの出店は、オフィスウェア需要の中心が都心から住宅地へと広がる中で、ビジネスと日常の双方に対応できる店舗展開を進める同社の戦略を体現している。
店舗デザインは「オリヒカブルー」を基調とした柔らかな色調に、曲線的な什器や壁面を用い、幅広い年代が親しみやすい空間を構成。コンパクトながらも商品陳列効率を高めるネット什器を導入し、ジャケットやシャツ、小物などの主要アイテムを十分に展開する。さらにECと連動した「ウェブオーダーシステム」を活用し、店舗にない商品も倉庫から直接配送するオムニチャネル型の購買体験を提供する。店舗の限られた面積を最大限に活かす設計で、郊外モール特有の来店頻度の高さに対応する構成である。
埼玉県内はAOKIグループにとって戦略的重点地域のひとつであり、川口・レイクタウンなど既存拠点との連携により、広域での広告効果と物流効率の最適化が見込まれる。商圏内ではユニクロやGLOBAL WORKなど、カジュアルを軸とする競合が多数並ぶが、ORIHICAはスーツ専門ブランドとしての信頼性とカジュアルウェアの拡張性を併せ持ち、ファミリー層の「週末にも着られるビジカジ」需要を取り込む構えだ。
同ブランドは現在、全国で約190店舗を展開しており、200店舗体制の達成を視野に入れる。直近では「イオンモール熊本」「イオンモール苫小牧」「三井アウトレットパーク岡崎」など、地域密着型・郊外大型施設への出店が続いており、ドミナント展開によるブランド浸透を加速している。今回の春日部店開業は、関東東部エリアの商圏拡張を象徴する動きといえる。
AOKIは引き続き、ライフスタイルの多様化と働き方変化に対応したビジカジ提案を強化し、リアル店舗とオンラインを融合させた新たな購買体験を推進していく方針である。以下、同社のプレスリリースから画像と店舗概要を引用。
【店舗情報】
店舗名: ORIHICA イオンモール春日部店
住所: 埼玉県春日部市下柳420-1
イオンモール春日部 2階
電話番号:048-872-7688
店舗面積:約50坪
営業時間:10:00~21:00




